フィンランド・オーロラツアー 3日目 (2015.1.19)

前夜22時11分にタンペレの駅を出たサンタクロースエクスプレス(ロヴァニエミに向かう夜行寝台列車のこと)の車中では最初の2~3時間は寝れたのだが、途中から修学旅行の子供と同じようなもので、さらに時差の影響もあってかほとんど寝れずに、時々窓の外を見ていた。部屋の電気を消して外を見ていると空には星が結構見えていた。外を見ていてもどこを走っているのかはわからないのだが、ロヴァニエミに到着する時間近くになったら、ひょっとしてオーロラが見えることもあるんだろうかと目を凝らして見ていた。
朝食は食堂車に行って食べるのだが、30人がいっぺんに行って混雑しても困るので乗車前に添乗員さんが2組に分けて行くように時間指定をしていて、僕は6時15分に行くようになっていた。僕たちのグループは25~27号車に別れて乗っていて僕の乗った27号車の方が先頭車両に近いのだが、どんどん後ろの方に行くと途中23号車は寝台車でなくて椅子席になっていて、食堂車は更にその後側の車両にあった。
6時45分からの組も食事が終わり、7時43分の定刻にロヴァニエミに到着した。

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食堂車 入口部分が調理場兼売店になっている

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○○ツーが注文した食事は、オレンジジュース、ヨーグルトとシリアルそれにチーズを挟んだパン

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7時43分の定刻にロヴァニエミの駅に着いた

ロヴァニエミの駅からはバスに乗り込み15分ほどのサンタクロース村に。この時期の営業時間は10時から17時までとあって、さすがにまだどこの店も開いていない。それでもライトアップとイルミネーションが華やかで、まるでクリスマス時期の街のよう。
このサンタクロース村には北極圏(冬は一日中日が昇らない日が1日以上あり、夏は一日中日が沈まない日が1日以上ある)を示すアークテックサークルが通っている。そのアークテックサークル・北緯66°32′35″の白線はグーグルアースでも確認できるのだが、冬は雪が積もっていて見ることが出来ない。そこで、ちょうどサンタクロース事務所のところを通っているアークテックサークルの上空をLEDの青い線が光っていた。
寒空の中を待っていると、10時になってサンタクロースさんが事務所に出勤してくる。事務所の前に並んでいた観光客はサンタクロースの前に行き言葉を交わし記念撮影をする。サンタクロースは非常に多才で常時10数カ国語を話せるらしい。まず国籍を聞き、日本人だというと日本のどこから来たのかなど日本語で質問をしてくる。そんな記念撮影の写真は1枚€30、サンタクロースの前にいって会話を交わし戻るまでのビデオは€40で買うことが出来る。これらのお金は、年末になると世界中にサンタクロースがプレゼントを持って飛び回って届ける資金の一部としても使われている。
サンタに会った後は、サンタクロース村の郵便局に行き、今年末にサンタさんからのクリスマスカードが届くように、何人分か注文してきた。11月には注文してきたことすら忘れているかも?

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ロヴァニエミからサンタクロース村まではバスで移動した

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朝8時10分にサンタクロース村に到着

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サンタクロース村の案内地図だがところどころ雪がへばり付いていて見えなくなっている所も多い

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サンタクロース事務所の前にアークテックサークルを示す塔が立っていて、上空に青い線が光る

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アークテックサークル(北極圏)の説明板 日本語表記もある

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グーグールアースでサンタクロース村を拡大すると白いアークテックサークルの線が見える

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アークテックサークルの線上に世界主要都市の方向と距離を示す道標が立っている 東京7340km

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サンタクロース事務所 10時にサンタさんが出勤してきてオープンになる

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本物のサンタクロースと日本語で会話し記念撮影 写真は€30

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サンタさんに会った後は郵便局に行き、今年末のクリスマスカードを注文してきた

その後も土産物屋を覗いたり、コーヒーショップに入ったりした後11時45分にサンタクロース村を離れ、ロヴァニエミの中心部に移動し昼食。昼食後は市街地を散策した。

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ようやく太陽が昇った

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「木こりのローソク橋」を渡りロヴァニエミの中心部へ

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市街地の中心部でバスを降りてレストランまで歩く

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昼食のレストラン

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昼食 サラダーバーから好きなだけ野菜を取って良い、メインはチキン

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街の中心にある展望塔にこの時期登る人はいない 外気温は-17℃

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西側に行くとヨーロッパ最北端のマクドナルドがある

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東側に行ってケミジョキ川に出ると先ほど渡った「木こりのローソク橋」が見える

14時にロヴァニエミを離れこの日の宿泊地ユッラスに向かう。1時間走ってトイレ休憩の後、更に1時間半ほど走ってスノーホテルに立ち寄った。

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バスが走り出すと車外を示す温度計は-27℃まで下がる

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1回目のトイレ休憩 小用を足した後コーヒータイム コーヒーは利尿作用があるけど?

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どの辺を走っているのか地図で確認したくても雪がへばり付いていて???

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さらに進んで行くと先ほどまで晴れ渡っていた空から雪がちらつき始めた

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まだ空は青い部分もあるけど、今夜オーロラを見れるのかな?

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雪を固めて作ったスノーホテルに到着

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スノーホテルの内部には氷柱や彫刻がカラフルな照明を当てられて幻想的である

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氷のベッドに大胆な彫刻 いくら寝袋の中は温かいとはいうものの本当に泊る人がいるの?

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お洒落なバーとレストランもあった

スノーホテルから小一時間ほどでいよいよユッラスの町に入った。先ずはホテル近くのスノーアクティビティショップに行き防寒着のセットを借りる。防寒着、防寒長靴、帽子、手袋の順にサイズを決めて行くのだが、相手は年がら年中色んな体系の人を見ているので、出してくれたサイズはほぼ一発でOKであった。それらを纏めて大きな袋に入れてバスに乗り、道の反対側にあるホテルに18時40分に到着した。
ホテル到着後はキーを貰っていったん部屋に荷物を置いたあと、2階のレストランですぐに夕食となった。

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ホテル斜め向かいのスノーファンサファリで防寒着のセットを借りた 部屋で試着

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ラップランドホテルグループのユッラスカルティオに到着 4連泊する

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ホテルのレセプション

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ツインの部屋でした コンセントの位置が低くてPCやカメラの充電器などが使いにくかった

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ホテルの2階で夕食 実はどんなメニューだったのか写真を見ても思い出せない

食事後は21時から少し離れたアカスロンポロ湖へ皆で出掛けた。夕方くらいから雲が増えて来ていて皆で湖まで行った時点では一面雲だらけ。僕は湖の上に1時間ほどいたが冷えてきたこともあってホテルに戻った。他の人もその後次々と戻ってきたとのことだった。
ホテルに戻りサウナで身体を温めた後3時間ほど寝た。そして目覚めたときにはすっきりとした星空で、今度は放射冷却で冷え切った中をホテルの周りの林に出たが星は良く見えていたのだったがオーロラは? 朝の6時過ぎまで3時間ほど粘ったが結局オーロラは出現しなかった。

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アカスロンポロ湖に出てみたが上空は曇っていて町の明かりが反射していた

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朝4時頃には満天の星が出ていた

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真上に北斗七星は見えていたが。。。

=つづく=