ネパール・ハイキングツアー 5日目の3 (2016.3.22)

10時半過ぎ、クンデ村の外れまで来たところで男性2名の方がリタイア。一人の人はこれまでのツアー中みんなのムードメーターだった人なのだが、血中酸素値が75%を切りハイキングの途中ながら大事を取ってここからのんびりとホテルまで帰るという。シェルパの一人が同行することになり、それならばと年長の男性も一緒に戻ることになった。
これでここから先に行く男性は僕一人。どういう訳かここまで息切れもなく快適な歩みを進めてきた。でもここからが登りの400m。行けるところまでくらいついて行くぞ!
これまでに4000mの経験は、初めてだったチチカカ湖へ向かう途中のラ・ライヤ峠、2度目のハワイマウナケア、そしてウユニ塩湖に行った時のラ・パス郊外のティワナク遺跡、の3回。ラ・ライヤ遺跡の時は4000m越えという緊張で体調を崩して下痢気味となったのだったが、その後は少しずつ気にならなくなってきていた。
考えてみれば残ったメンバーの6人中5名は前日にエベレスト・ビュー・ホテルに到着したばかりのメンバー。前々日からの4組のご夫婦の中ではただ一人一番若い女性(といっても僕と同じくらいの年齢)が残って頑張っている。

クンデ村からの登りは現地ガイドのアンシンさんを先頭に歩きだし、僕はその後をぴったりとアンシンさんの足元を見ながら登って行った。

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クンデ村で2名がリタイヤし、男性陣の参加者は一人になってしまった

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現地ガイドのアンシンさん(左)の足元を見ながらぴったりと付いて登る

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徐々にクンデ村が下へと見えて行く

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ゆっくり、ゆっくりと自分のペースで登って!

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高度を上げて左端の方にエベレストの頂が顔を出して来た

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クンデピークに向かう稜線に出てきた

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稜線に出て見晴らしが良くなったところで記念撮影

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稜線のところどころにストゥバーなのか避難小屋なのか建物が並んでいた

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その脇を現地ガイドのアンシンさんを先頭にゆっくりと登って行く

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クンデピークまでもう少しです 大丈夫、まだ息苦しさを感じない!

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12時20分、ついにこの日の目的地のクンデピーク4200mと書かれた岩山に到着

ここで記念撮影の後、ホテルから持ってきた(僕自身ではなく現地ガイドが運んでくれた)お弁当を、出来るだけ平らな場所を探して腰をおろして食べた。ちょっと油断するとおにぎりがコロコロと転がって行きそうです。

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クンデピークの岩の前で記念撮影

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今日登ったのは6名の他に現地ガイドのアンシンさんとアシスタント、さらに添乗員のSさん

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お弁当はおにぎりに茹で卵とリンゴ どうして転がり易い丸いものばかりなの?

お弁当を食べて一息ついたら下山開始。帰りは左右視力のアンバランスから足を踏み外さないよう気をつけながら、多少時間は掛かったもののクムジュン村にたどり着いた。でも僕自身はいっぱいいっぱいだったのであろう、下山中に一枚の写真もシャッターが押されなかった。
その後ここの博物館に「雪男イエティ」の頭が保管されているというので管理人を呼びだして拝見することになった。

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クムジュン村のお寺の前でマニ車を回して祈願成就を祝った

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雪男を見たくて、呼びに行った管理人を博物館の前で30分以上待つ

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15時過ぎ博物館(お寺?)を開いてもらう

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寂れた村なのに博物館の中はキンキラキンの仏像が

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所狭しと並べられていた

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その一角にあった箱を開けて さあ、これが雪男の頭部ですよ???

クムジュン村には別のチームが文房具などを持って午前中に訪れたのだったが、山から降りてきたついでにエベレストに初登頂したヒラリー卿の像があるというので立ち寄った。

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クムジュン村にある仏塔

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HIGH SCHOOLと書かれた学校を訊ねた

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校内にあるヒラリー卿の像の前で記念撮影

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昨年の地震でひびの入ったストゥバー

4200mまではそんなに苦もなく登ったのだったが、いったん3700mのクムジュン村まで降りてみると、ここからビュー・ホテルまでの180mの登りに1時間近くかかり、16時半にホテルの玄関に這々の体でたどり着いた。

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15時40分、放牧されているヤクーが自分自身で階段を降りて村に戻って来た

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やっとホテルの見える所まで来た

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16時半、エベレスト・ビュー・ホテルに到着

17時過ぎレストランに全員顔を揃え、この日の健闘をたたえ合った。その後夕食。そして部屋に戻り疲れた身体を早めに休めた。

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この日の夕食はチキンカツでした

=つづく=