エジプトツアー 1~2日目 (2015.3.22-23)

2012年7月にエジプトに行ったのは、その前の年にムバラク大統領が革命によって倒れ、その後途絶えていたエジプト航空の直行便が再開したのを記念してのモニタ旅行でトルコ一周ツアーに出掛けた前後にカイロ・ギザ地区に立ち寄ったのである。
エジプトではさらにその後も反政府デモや暴動で政権が安定せず、2013年の軍部によるクーデターによる暫定政権の後、2014年5月の大統領選挙でようやく落ち着きを取り戻した。
前にエジプトを訪れたことがあるといってもギザでピラミッドを見ただけであり、アブ・シンベル神殿ルクソールといった南部の遺跡を見ないことには、エジプトに行ったとは言えないと思え、12月にエジプトツアーが再開されるとすぐに今回のツアーを申し込んだ。
その時はシリアやイラクイスラム国(IS)を名乗る暴徒によるきな臭いものはあったが、そこを避けて旅行する分には何の支障もなく、逆にこの機を逃すと二度とエジプトに行くことはできないくらいに思っていた。
また他の旅行候補として、ヨルダン・イスラエルのツアーやイラクのツアーなども検討していたくらいである。
ところが今年になって日本人人質殺害などで事態は一変した。中東方面へのツアーはキャンセルが相次ぎ、旅行会社からこのツアーは旅行中はツーリストポリスに守られていて安全ですというメールがどいていたが、所によっては催行すらできないツアーも出てきた。
さらに旅行に出発する直前の3月27日には、それまで比較的安全と思われていたチュニジアでもテロが起き、日本人旅行者3名も巻き込まれるという事件が起きてしまった。
今回の旅行2日前に添乗員からの挨拶の電話があった時に確認したら、参加者は大幅に減って11名とのこと。こんなんでは採算が採れるわけないけど?

今回の旅行では初めてカタール航空を使ってカタールのドーハまで行き、そこから乗り換えてエジプトのカイロに行く旅程である。
カタール航空のQR807便は22:20発。掛川を16時過ぎの新幹線で出て、いつものように品川乗換の成田エクスプレスで19時ちょっと過ぎに成田空港第2ターミナルビルに着いた。
1階のグローバルWiFiでWiFiルーターをレンタルし、3階の阪○の受付カウンターで必要書類を受け取り、カタール航空のカウンターでチェックイン。そして遅い夕食を食べてから出国審査へと進んだ。

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カタール航空のカウンターはJの列

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パスポートとeチケットを提示しチェックイン 荷物はカイロまで預ける

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遅い夕食を食べてから出国ゲートへ 前回から自動チェックインを利用

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22:20発QR807便ドーハ行きは83番ゲート発

成田からドーハまでは約12時間のフライト。時差は6時間なので早朝4時過ぎにドーハに着いた。横3-3-3のB777機内は若干余裕があり、30D席の僕は中央3列独占だったので途中まで完全に横になって寝て行くことが出来た。
ドーハでは4時間以上のトランジットであるが、コンコース内ではFreeWiFiがあって何かと便利。ただ残念ながらプライオリティパスのラウンジは見つからなかった。
ドーハを出る前に機材がB787に変更になり、横2-4-2の予定が横3-3-3となったため大部分の人のチケット交換が行われたのだが、僕の33B席は変わらず通路側席のはずが3列の中央席となってしまった。ところがラッキーなことに33Aの窓側席が空いており、33Cの席に座った人が窓の外を見たいというので席を交換し、通路側席を確保できた。
ドーハからカイロまでは3時間45分のフライト。出発直前の機材変更による座席の再アレンジで出発が遅れ、カイロの空港に着いて入国審査が済んだのは13時を回っていた。

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成田からドーハまでの12時間の間に食事は2回 席が後だったので選択できず和食を

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映画は邦画を2本 新垣結衣のトワイライト:ささらさや、瑛太松田龍平まほろ駅前協奏曲

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飛行ルートはシルクロードの真上を飛んできた

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ドーハ空港のセキュリティゲートを抜けコンコースへ

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コンコース内のフードコートでカットフルーツとドリンクを購入 FreeWiFiが充実

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搭乗ゲートに向かう前に巨大なクマのぬいぐるみの前で再集合

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搭乗ゲートはC3 出発直前に機材変更になったB787の機材

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ドーハからカイロまでの3時間45分で食事は1回 どうせ降りてすぐに昼食になる

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ドーハからカイロまではサウジアラビアの上を通って西へ向かう

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B787の後部からタラップを降りてバスでターミナルに移動

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ターミナルに向かう途中にあったモニュメント

空港ターミナルに着き添乗員がビザ代を支払っている間に両替。入国審査、バッゲージの受け取りと進み空港の外で待っていたバスに乗り込む。そしてまずは昼食のためエジプト博物館内にあるレストランへと直行した。

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空港ターミナルを出てバスへと向かう

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カイロ市内のエジプト博物館へと向かう

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エジプト博物館に到着しセキュリティチェックを通って敷地内へ

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エジプト博物館に併設されているレストランで昼食

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昼食のメインはチキン マンゴジュースを注文(40ポンド≒600円)

昼食後はエジプト博物館の中に入り展示物をガイドのモーセンさんの案内で見て行く。館内の写真撮影は禁止のため外でカメラを預けてから館内へと入った。
象形文字で書かれた王銘枠をもとにメンカオラ王や頭にハヤブサをかぶったカフラ王、ピラミッドの大きさは一番大きいが最も小さな像のクフ王などをひとつひとつ説明してくれた。
この博物館の最も大事な展示物は20世紀になって発見されたツタンカーメンの埋蔵品。4層の棺の中から出てきた2層の黄金の棺に覆われ黄金のマスクをかぶったツタンカーメンのミイラ。ミイラといくつかの物は後日訪れる王家の谷のツタンカーメンの墓に残されているものの、ほとんどのものがここで展示連れている。
2年前に来た時にはちょうど東京でツタンカーメン展が開催されており、ここで展示されている黄金のマスクと東京で展示されているものとどちらが本物かという論議があったが、過去に本物の黄金のマスクがエジプトの日本に貸し出されたのは1回だけで、2年前に貸し出されたのは一緒に発掘された臓器を入れた4個のポットの内の一つだということが解き明かされた。
また博物館内部では100ポンドでミイラ室も見れるのだが、前回来た時にも見たのでパスした。
博物館を出てからは前庭にある展示物の写真を撮ったりした。前庭にあるものといっても、スフィンクスオベリスクなどの全ては本物である。

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エジプト博物館の正面 1897年に工事が始まり1901年に完成したとある

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博物館の入場チケット 75ポンド(1200円)

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前庭に飾られているオベリスク

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玄関正面のラムセス2世の像

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スフィンクス 前庭にある全てが本物の展示物である

博物館を出てナイル川を渡り、ギザ地区にあるモーベンピックホテルに17時半にチェックインし、オプショナルツアーで「ピラミッド音と光のショー」に出掛ける人以外は部屋に入り、19時から夕食となった。

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ナイル川に架かるライオン橋を渡りギザ地区へと入る

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17時半モーベンピックホテルに到着 ホテル前の道を行くとピラミッドに出る

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ホテルにチェックイン

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管理棟から宿泊棟へと移動

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2日目から2泊する部屋はツインルーム

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レセプション脇にあるレストランで夕食

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夕食ではサッカラビールをいただいた

=つづく=