[その4] 29:濱松宿~30:舞坂宿~31:荒井宿 (2009.1.4) ④

その昔浜名湖は海とは切り離されていた。1498年の津波で湖と海がつながり、1511年の大津波でその間が今のように広くなり、今切と呼ばれるようになったとのことである。
江戸の頃は「今切の渡し」といい、舞坂の本雁木と新居(広重の五十三次では荒井)の関所の間は渡し舟があった。
今ではここに、国道1号線や東海道本線東海道新幹線などの橋が弁天島を経由して架かっている。さらに海際の国一バイパスには立派な新浜名湖大橋、浜名湖の北側には東名高速のS字の橋がかかっている。
今回は渡し舟も無いので徒歩で橋を渡った。橋は舞坂~弁天島~新弁天島~新居と3本渡る必要がある。特に最も長い新弁天島~新居間は遊歩道専用の橋も架かっている。

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弁天島の観光案内図

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中州に建てられた鳥居と国一バイパス・新浜名湖大橋をアップで(12:40)

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鳥居と大橋の遠景

舞坂では「浜名湖料理・魚あら」が混み合っていて昼食を取ることができなかったので、どこか食事処はないかと探しながら歩いていたのだが、なかなか見つからなかった。バイパスが無料化されてからはほとんどの車がバイパスの方を通過するため、国道1号線の方は廃れてきているようだ。
弁天島まで来ると、「浜名湖料理・はませい」の大きな看板が目に入ってきた。座敷に案内され出てきたメニューは宴会用の5千円以上するコースがメイン、最も安いのが刺身定食で1800円から、鰻定食・エビフライ定食・カキフライ定食は2100円からで、カキフライ定食の最低ランク(梅)を注文した。
この近くにレストランが少ないからってボッタクリでは? でも梅とは言えさすがに立派なレストランらしくプリプリの大粒のカキが5個も付いて満足でした。

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浜名湖料理・はませい」                カキフライ定食(梅)2100円(13:25)

食事も済み、新弁天島~新居の遊歩道橋をわたり新居町に入った。そのまま国道1号線を進みJR新居町駅を過ぎ650mほどで新居の関所なのだが、ガイドブックによると東海道が制定された時の別の位置に「大元屋敷跡」というのがあるということで回り道をした。
最初はここにあった関所が津波で壊され、次に現在の新居高校付近に移動したがそこも津波に流されて、海と反対方向の宿場の北側の浜名湖で防護された現在の位置に移ったとある。

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新幹線が渡る                            こちらは東海道本線(14:00)

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新居町側から弁天島・舞坂方面を望む     東海道が制定された頃の関所跡「大元屋敷跡」(14:20)

~つづく~