東欧旅行記 8日目 (2016.5.26)

到着日以来ずっとバスを運転してきたピュートルさん、またトゥルチェから2日間お世話になったルーマニアのガイドのピーターさんとは前日ホテルに戻ったところでお別れ。この日の朝からは前日の内にバスと共にやってきたデミタールさんの運転でブルガリアを周る。ガイドはブルガリアで最も日本語歴の長いシルビアさんで、ソフィア大学の日本語学科には彼女の教え子が何10年にも渡っているとのこと。たしかに街中を観光していると、土産物屋の店員であったり他の団体のガイドであったりが、彼女に敬意を持って挨拶を交わしていた。
この日は7時にモーニングコールでバッゲージ出しは8時半、バス出発は9時である。

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前日に壊れた折り畳み傘 自動で畳めなくなったのでレジ袋に入れ持ち運び

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ビュッフェスタイルの朝食 冷たい皿・暖かい皿・最後にフルーツと取り分ける

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この日からはブルガリアからデミタールさんが運転して来たバスに乗る

ブカレストからブルガリアとの国境であるドナウ川を渡るには、南に50kmくらい行った所にあるジュルギュウに向かう。途中、最後のガソリンスタンドという所でコーヒーを飲んだり、アイスを食べたりし、さらに手持ちのルーマニア・レイを全て使い切ってバスの中で食べるお菓子類を買った。
ジュルギュウでルーマニア側の出国検査の後で橋を渡り、ルセという所でブルガリアの入国審査を受けるのだが、共にバスの中でガイドのシルビアさんがパスポートを集めてそれぞれの国の審査をまとめて受けてくれた。
両国の国境付近では原則撮影禁止なのだが、ドナウ川を渡っている間は距離もあって係員の目が届かないということで、シルビアさんの指図で写真撮影が出来た。
そしてブルガリア入国後の広場にある両替屋で米ドルからブルガリア・レヴァへの両替を行った。

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ブカレストの市内を走行中

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大きなショッピングマートの横を通過

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ルーマニアスタイルの教会を通過

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ルーマニア側最後のガソリンスタンドに立ち寄った

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バスの中で食べるお菓子などを買ってルーマニア・レフを使い切る

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もうすぐ国境 この先は撮影禁止です

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国境に架かる橋の上で、ガイドのシルビアさんから撮影指示が出た

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はい、この先は再び撮影禁止です!

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入国審査が終わったら両替屋によって米ドルからブルガリア・レヴァに両替

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ここから先はブルガリアです

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ヤントラ川に架かる鉄道橋

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隆起してできた崖がつづく

ブルガリアルーマニアは、共に日本から見れば東ヨーロッパの社会主義国家で似たイメージがあるのだが、ガイドのシルビアさんに言わせると実際は真反対な性格の国だそうである。
1991年に民主主義国家として社会主義から生まれ変わって、ブルガリアの人たちは悪くなったと感じ、ルーマニアの人たちは良くなったと感じているという。
ブルガリアは1878年まではオスマントルコ帝国の支配をうけ虐げられていたのだが、そこから救い出してくれたのが、トルコをライバル視するロシアであった。しかしその後ロシアからは遠方にあるために、ソ連の枠内に入ることなく自国の文化伝統を築くことができていた。しかし民主主義になったからといって、経済的に身の回りが良くなることはなかった。
一方ルーマニアは、社会主義の時代にはチャウシェスク大統領の悪政に苦しめられてきたが、時代の流れでチャウシェスクを追放したことで急激に豊かさを感じられるようになったということである。

ブルガリアでのこの日の宿泊はヴェリコ・タルノヴォ。ブルガリアの古都で12世紀から200年ばかり栄えたが、鉄壁のツァレヴェッツの丘の要塞も僅かな金で裏切った人間により中から開かれオスマン帝国に破られる。その後500年に渡りオスマン帝国に蹂躙される。18世紀(日本で明治10年)ロシアによってオスマン帝国から解放されたので、ブルガリア人はルーマニアの人たちよりもロシアへの感謝の気持ちが強いという。

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ツァレヴェッツの丘に最も近いところにあるイワン・アッセンというレストランで昼食

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この日の昼食、器ごと食べれるサラダとシチュー

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イワン・アッセンを出た正面にあるスヴェタ・ゴラの丘のモニュメント

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ツァレヴェッツの丘の要塞

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ツァレヴェッツの丘の入口にあるライオン像

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ライオン像を角度を変えて

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ツァレヴェッツの丘の入口には跳ね橋が架けられている

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ツァレヴェッツの丘の東南側の角

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ツァレヴェッツの丘は城壁とそれに沿って流れるヤントラ川で守られていた

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大聖堂を中心とした旧市街

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多くの建物の壁面に彫刻絵が残る

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旧市街の入口に建つ時計塔

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バラの香りを中心としたお土産屋さん

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ゲンノショウコを参加者に採ってくれるガイドのシルビアさん

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今度はお土産屋さんの前で値引き交渉

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旧市街の坂道を登って行くのだが、1歩進むごとにハァーハァーと息切れが

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上の階ほど出っ張っている独特な造り

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なまはげのような悪霊

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土産物通りを進む

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カラフルな瓶やコップ

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この日の宿泊先パノラマホテル 客室は斜面に沿って下の階に延びる

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自由時間に旧市街を歩いて大聖堂まで行って来た

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この日の夕食 メインはチキンとポテト

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泊った部屋

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夜になるとアッセン王のライトアップが部屋の正面に見えた

=つづく=