コーカサス3カ国ツアー 4日目 (2015.5.18)

アゼルバイジャンの面積は北海道とほぼ同じ87,000㎡で、人口は約900万人。そのうちの1/3の人が首都バクーに集中しているため、地方に行くと閑散としている。前夜泊ったガバラは朝夕涼しく、日本でいえば軽井沢の別荘地のようなもの。朝の散歩に出てもあまり多くの人に出会わなかったし、車の数も少なめであった。

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ガバラのメイン通りを朝の散歩

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街の背後にコーカサス山脈の雪をかぶった山が見えている

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ホテルの裏には別荘地に似た小さな家が広がっていた

4日目のこの日は朝食が7時15分からで、8時20分にホテルを出発し、コーカサス山脈の白い頂を右手に見てジョージアとの国境を目指す。
ホテルを出て1時間半後に古都シェキでトイレ休憩と共にキャラバンサライ(隊商宿)とシェキ・ハーン宮殿の観光。
シェキのキャラバンサライは現在公開されている中で最大のもの。15~6世紀の頃には4000人もの人を泊めることができた。一口に4000人というが、当時は彼らの足であるラクダの数も4000頭同時に収容できたわけでさぞや忙しかったであろう。

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この日の朝食

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コーカサス山脈の白い頂を右手に見ながらバスは西へと向かう

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時折4000m級の山々も見えている

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9時40分、古都シェキのキャラバンサライに到着

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キャラバンサライで昔から多くの旅人を迎えていた彫像

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キャラバンサライの各部屋は中庭に面していた

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建物の中に電灯が付いてはいるが、昔からの造りなので薄暗い

キャラバンサライを出た後はバスで数分の高台にあるシェキ・ハーン宮殿に行った。16~17世紀頃にシェキが絹で栄えていた頃この地を治めていた王の夏の王宮である。
宮殿の内装はベネチアから取り寄せられた色とりどりのステンドグラスで、日照時間の長い夏の間の住まいということでヨーロッパのような豪華なシャンデリアなども必要なく、色彩豊かな空間であった。

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シェキ・ハーン宮殿の見張り台

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ゲートから城壁の中へと入って行く

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最初の建物は博物館になっていた

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アラビア風のモザイクで装飾された宮殿

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窓を外側から見ると細かな造りになっている

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内部は撮影禁止なのだが玄関先で待つ間にこっそり一枚撮った

シェキを出て2時間余りで国境の近くのバラキャンという街を通り、アゼルバイジャンの出国。さらにバスで5分ほど進んだところでバスからスーツケースをもろしてバクーから乗って来たバスとはここでお別れ。
スーツケースを押してジョージアへの入国審査を受けて、ジョージア側のバスに乗り込んだ。と共にここで時差が1時間遅くなって、日本との時差5時間となる。
ジョージアは日本ではつい先日までグルジアと呼んでいた国。4月22日からジョージアと呼ぶようになったことは、この旅行記の冒頭でも記載した。

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アゼルバイジャンの国境近くで鉄道を渡った

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国境近くでバスを停めてコーカサス山脈を撮影

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馬とロバの2頭建ての馬車が通った。

ジョージアに入国しワイン農家に立ち寄りようやく昼食にありついたときには、ジョージア時間で14時15分(アゼルバイジャン時間では15時15分)を回っていた。
ワイン農家での昼食には無料でワインが付いていたのだが、一人$5で500mlの瓶が追加購入できるというので買ったのは良かったのだが、この日の泊まりのジョージアの首都トビリシに着く前に割れてしまい荷物の一部がアルコール臭くなるというハプニングに見舞われてしまった。

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ジョージアのワイン農家に遅い昼食に立ち寄った

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早速レストランの階段を登る

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盛りだくさんの料理がワインとともに並ぶ

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この日の昼食はワイン付

昼食後シグナギという街に立ち寄り両替がてら観光した。ジョージアの通貨はラリ。2ラリがだいたい$1で、1ラリ60円程度。ジョージアと違ってトイレに寄るたびにチップが必要で0.5ラリ(50テトゥリ)程度の小銭が必要である。

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17時直前、シグナギの中心部でバスを降りて2軒の銀行に別れて両替

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城壁に囲まれたシグナギのジョージア教会

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街の中心の広場に建つ何とかという詩人だか哲学者の像

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城壁の一部に街の様子やソ連時代の市民のレリーフが残っていた

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土地のお菓子を売っていた年輩の婦人

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シグナギの街の名所はテラスが張り出した建物が並ぶ通り

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大きな壺をあしらった噴水があった

シグナギからこの日の宿泊地である首都トビリシまで2時間半ほど。街のレストランで食事をし、ホテルに着いた時には21時になっていた。

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20時、首都トビリシのレストランで夕食

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ジョージア名産のワインを飲みながら、名物のハチャプリというチーズパイで夕食

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21時過ぎホテルに到着

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この日泊った部屋

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昼に買ったワインが割れてベストや小物入れなどが被害に ホテルで廃棄した

=つづく=