アイスランド・2日目 (2013.11.4)

結局オーロラを見ることが出来ないまま朝を向え、朝食を摂ってその後ようやくシャワーを浴びた。

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ホテルの朝のビュッフェスタイルでの朝食

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夜中にオーロラ撮影に出た所はホテル前の道を渡った海岸線

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泊まったフッスホテル・バロン 左奥の低層の建物の屋根裏部屋に泊まった

2日目の出発は9時、いよいよアイスランド観光の始まりである。
一番最初に行ったのは地熱発電所。日程表では4日目の予定であったが、現地に入ってから天候やルート取りの関係で変更になるのは間々あること。アイスランドの発電量のうち30%を占める地熱発電。残り70%は水力発電とのこと。風が強いので風力発電も僅かにあるらしいが、太陽光は夏は有効でも冬に期待できない。原子力はもちろん使われていない。そしてその地熱発電に使われている発電設備は三菱と東芝の日本メーカー製。故障の少なさと万一の場合の応答の速さで日本メーカーに勝るものはないのだとか。日本の誇りである。
そんな地熱発電所内で地熱発電の仕組みや、廃熱利用として首都レイキャヴィークへの送湯システムについて学んだ。27kmの送湯管を通っても僅か2℃のロスにしかならないのだとか。各家庭で暖房や熱交換して作られる給湯の後、排水といっても20℃だそうだが道路下に埋められた融雪パイプを通って海に排水され、その区域は冬でも海水浴客で賑わっているのだそうである。ものすごくエコの国なのである。

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一番最初の観光は地熱発電所 地熱発電の仕組みやレイキャヴィークへの送湯を学習

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日本メーカー製の発電設備を使用している 故障が非常に少ないのが自慢

2番目に行ったのは3日目の予定となっていた地熱の研究所。ここに行って卵が茹で上がるまでの時間地熱について学んだ。15分後に茹で上がった卵は固茹でなのかなと思ったが、絶妙な柔らかさであった。

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2番目は地熱の研究所に地熱で作った茹で卵を食べに行った

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卵を90℃以上で流れている川に入れ、茹で上がるまでの間に地熱について勉強

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15分後茹で上がった卵を棒で巻き上げる 固茹でかと心配したが絶妙な茹で時間だった

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バスで近隣のアースクッキングのレストラン前を通った

3番目からはゴールデンサークルと呼ばれる地域。まずはその前に昼食である。昼食のレストランはガイザーという今はお湯を噴出さなくなった間欠泉の名前が付いたゲストハウス。ここでビュッフェスタイルで食べたのだが、一番最初の若い女性ウェイトレスがラムや肩ロースなどの肉をお客の希望に沿って切り分けてくれるのだが、丁寧な対応で長蛇の列になってしまっていた。ラム肉のローストは非常に柔らかく美味であった。

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ゲイシル間欠泉のゲストハウスに寄り昼食

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昼食はバイキング 焼肉担当のウェイトレスが丁寧に切り分けてくれるので長蛇の列

昼食後は間欠泉の見学。現在一番勢いのあるのはストロックル間欠泉。大体5分間隔でお湯を吹き上げているのだが、タイミングや高さはまちまちでなかなかつかみきれない。お湯が吹き上がる瞬間を捉えるならば動画にすればよいのだが、ここは連写で挑戦。お湯が盛り上がって様子のを何とか捉えることが出来た。

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現在周期的に温水を噴出しているのはストロックル間欠泉

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動画ではなく連写で吹き上がるまでを 昔は連写ではなく分解写真といったが

次に向ったのは黄金の滝と呼ばれているグトルフォスの滝。なかなか雄大な見ごたえのある滝であったが、冷たい風が吹き付けていて立ってシャッターを切るのが難しく、ピントが合った瞬間に何度も体が風で煽られてしまった。さらに手袋を外すと手がしばれるような非常に冷たい風であった。

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4番目は黄金の滝と呼ばれているグトルフォスの滝

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角度を変えてもう一枚

次に行ったのが世界遺産シンクヴェトリル国立公園。自然世界遺産としての地球の割れ目・ギャオは北アメリカプレートとヨーロッパプレートとに分かれているところ。年2cmほど離れていっているのだとか。また人類史上最初の会議が行なわれたことでも文化世界遺産となっているのである。
そんな谷を降りていく直前に立ち寄った有料トイレ。200クローネ(約160円)という値段も驚きであったが、その支払い方法としてクレジットカードもあるというのにビックリ。さすがはクレジット社会のアイスランド。クレジット会社の明細にトイレ代200クローネというのも思い出に残るかも?

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幻の大岩魚が棲息するグトルフォス川の河口

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地球の割れ目・ギャオに沿って奥の火山から川が流れてくる

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今まさに北アメリカプレートとヨーロッパプレートが離れ始めている地点

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地球の割れ目ギャオの谷間を歩いていく

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この地点で人類史上最初の会議が行なわれたとされる世界遺産の谷

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右がヨーロッパプレート、左が北アメリカプレートに年2cmずつ離れていく

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橋の下のまだ凍っていない窪みに産卵を終えた大きな岩魚の姿があった

この日の観光を追え国道1号線の海底トンネル(有料)を通ってレイクホルトのホテルに19時過ぎに着いた。夕食は20時スタート。電話設備のないホテルのため、夜中にオーロラが出たらホテルの従業員が添乗員さんの部屋のドアを叩いて知らせてくれ、添乗員さんが全員の部屋のドアを叩いて起こしてくれるというのを確認し、まあこの日も雲が多く期待できそうもないとビールを注文。北欧の物価は総じて高く、生ビールは大グラス(500ml)1000クローネ、小グラス(350ml)900クローネと僅かな差。それでもあんまりアルコールが得意でない僕は小グラスで乾杯!

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2日目から2泊するフォスホテル・レイクホルトに到着

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大き目のゆったりとした部屋

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夕食はブロッコリーのスープとチキン料理 珍しくビール(小)を注文

=つづく=