マレー半島縦断・8日目 (2013.9.27)

寝台列車に乗ったのは何年ぶりだろうか?たしか25歳の頃上野から青森までと、30歳の頃大船(または横浜)から博多までの2度しか乗ったことがないはずである。とすれば30年以上のご無沙汰? いやいや違った。1988年に中国のシルクロードを寝台車で何日も乗り継いで旅したことがあった。
タイの国鉄ではマレーシアまで乗り入れて運行している列車をはじめ、ちょうど昭和40年代から50年代の頃の日本の車両と変らぬ雰囲気の車両に似ていた。車掌は夜早いうちにベッドメークを始め、朝になると座席を元に戻しに来る。
ただ違うのはタイの鉄道は本数が少ない割りに時間通りに動いていないということ。今日も18:10にハジャイを出発はしたのだが、バンコク到着10:10のはずが実際に着いたのは11:45になっていた。言葉がわからないから遅れた理由もわからないし、たまたまインターネットを調べて持ってきた時刻表と窓から見える駅名とを照らし合わせて、あ~遅れているんだなと感じていた。
シンガポールからマレーシアを経てマレー半島の付け根に当たるバンコクまで1924km。そのうちタイ部分のハジャイからバンコクまでは約1200km。途中プーケットなどにも立ち寄りたかったが、日程の関係で一気に間を飛ばしてしまい、バンコクにたどり着いた。でもこの旅程はさらにタイ北部のチェンマイまで行く予定なので、もう少し続きます。

前夜は19時半にはベッドメークができて、自分のベッドに潜り込んでから暫くは持ってきた文庫本を読んでいたのだが21時前には寝たと思う。途中深夜1時半頃にガヤガヤと乗り込んできたグループがあって、暫くはクッチャベっていたようだったが、やがて意識が薄れ気が付いたら6時を過ぎて回りは明るくなっていた。それから暫くは窓の外を流れる景色をぼーっと眺めていたが、7時になって列車前方の食堂車へ朝食を食べに出掛け、朝粥定食を食べた。
席に戻ってからさらに2時間ほどして深夜に乗り込んできたグループがようやく起きだしてきた。話を聞けばベルギーからやってきた男4、女2の若者のグループ。前々日クアラルンプールからバターワースまでのバスにもベルギー人のカップルが乗っていたのだったが、彼らは普段は英語を使ってないようで国籍の他には会話が進まなかった。

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一夜明けた寝台列車

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車窓を大きな仏像の立つ街が流れて行く

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さらに屋根に黄金の仏塔のある大きな寺院も。。。

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列車中ほどの食堂車に行き朝食を。。。

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朝粥セットを注文した

列車は1時間半遅れて、11時45分にバンコクの中央駅であるフアランボーン駅に到着。そこからハジャイでホテルをインターネット予約をした時に見た口コミ情報に従って、MRT(地下鉄)で7駅のペッチャプラ駅で降りてからエアポートレイルリンクのマッカサン駅まで連絡通路を歩き、さらに一駅のラーチャプラロップ駅で外に出てホテルまで500mほどを荷物を引きずって行ったのだが、ちょうど暑い時間帯だったのでヘトヘトになってしまった。

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1時間半遅れでバンコクに到着

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フアランボーン駅構内

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フアランボーン駅

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MRT(地下鉄)とエアポートレイルリンクを乗り継ぎラーチャプラロップ駅へ

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バンコクでの泊まりはバンコク・パレス・ホテル

列車が遅れたこともあってホテルに着いたのはチェックイン時間よりもやや早目だったのだが、部屋にはすぐに入れてもらえた。
このホテルはかつては日本人の団体客も多く使っていたようで日本語の案内などが至る所にあったが、現在では利用客の多くが中国人になったようでけたたましいさえずりがあちらこちらから聞こえて来た。
またWiFiは有料で電波も強く繋がりは良かったのだが、上位回線が脆弱なのかインターネットの速度が遅く、このホテルでのFacebookへの写真のアップロードはできなかった。

ホテルでシャワーを浴び寝台車での長旅の疲れをとった後、翌日のチェンマイ行きのバスチケットをとるためにノーザン・バス・ターミナルに出掛けた。
旅行案内書によるとMRTでカンペーンペット駅まで行き、タクシーでバスターミナルに行くと良いと書いてあったので、その通りに行動しバスターミナルに着いた。バスターミナルは近距離と長距離とで階や窓口が分かれていて、何回か人に聞きながらチェンマイ行きの窓口まで行き、翌朝9:00発のチケットを入手した。
帰り道はメータータクシーでホテルまで幾ら位で行くのだろうかと気になりタクシーを拾ったが、運転手があまり英語ができない。ホテルの名前を行っても判らないようで、とりあえずラーチャプラロップ駅まで行って貰うように言ったのだが窓の外の景色は見覚えのないところを走り続けた。それでもラーチャプラロップ駅近くに来てようやく見覚えのある所に出たのでそこでタクシーを下りた。料金はかなり長い時間乗っていた気がしたけど、100バーツ(350円位)で足りた。

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ノーザン・バス・ターミナルの案内図

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ノーザン・バス・ターミナル

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チェンマイ行きのバスチケットをゲット

夕方になり、夕食は過去にも行ったことのあるサヤーム・パラゴンのフードコートに行けば色々な選択肢があると思い、そこまで行くことに。
サヤーム・パラゴンに着き、周りを見渡すと隣のサヤーム・センターの方にもフードセンターがあったので覗いて見ることに。そうするとお洒落なコーナーが多く値段も手ごろだったので、そちらの方でサーロイン・ステーキ定食(200バーツ=700円位)を食べて帰った。

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パレスホテルは2011年1月に泊ったバイヨーク・スカイ・ホテルの近く

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伊勢丹が入っているセントラル・ワールド・プラザ前の雑踏

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サヤーム・パラゴン前に行くのは3回目

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サヤーム・センターは巨大なフードコートになっていた

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鉄板焼きパフォーマンス料理の店でサーロイン・ステーキを食べた

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サーロイン・ステーキ定食

=つづく=