マレー半島縦断・４日目 (2013.9.23)

旅行に出る前は鉄道を中心に移動しようと考えていたため、ホテルも鉄道駅を中心に取ろうと考えていた。クアラルンプールでのホテルの価格帯は判らないけれども、マラッカや次に行くバタワースなどに比べ一応首都ではあるしこの程度ならばと思って予約したのが今回のホテル。思っていた以上に良過ぎて、バックパッカーを気取って旅に出た僕にはちょっと不釣り合い。ホテルに着いてから分かったのだが、新宿や大阪にも系列ホテルのある四つ星ランク。ここには２泊の滞在なので朝もゆったりと食事を摂り、のんびりと滞在することにした。
前日の内にペトロナス・ツイン・タワーには行ったので、今日はクアラルンプール（ＫＬ）タワーにでも登ってみるかと思って出掛けた。しかしシンガポールに比べてマレーシアの道路は歩きづらい。完全な車中心社会で、歩道は駐車スペースと化し、日本を真似て作った歩道の黄色い障害者用のプレートも完全にふさがれてしまっている。信号の数も少ないので道路を横断するにも車やバイクの切れ目を狙って一歩を踏み出さないと反対側には渡れない。今回の旅で最もたくましく、図々しくなった点である。

朝食はビュッフェスタイル

歩道は歩行者のためにあらず駐車スペースである　　　　おいらは一体どこを歩けば良いの

昨日も行ったマスジット・ジャメのあるムルデカ・スクエア

ムルテガ・スクエアからＫＬタワーまでは地図上は１～１．５ｋｍ。時々ビルの陰に隠れるけれどこちらに行けばタワーの方角と思って歩き始めたのだが、歩けど歩けどタワーに近付くこともできない。ほぼ半周ほどしたころに日本人女性の二人連れと出会う。彼女たちもタワーに行きたいけど入口を探して３／４周は歩いているのだという。そこで出会った西洋人のおじさんに案内されてついて行くと、僕自身は３／４周、彼女たちは歩き始めた滞在ホテル近くのほとんど１周のところにただ１箇所の入口があった。ところが彼女たちのホテルでの集合時間が迫っていて、もう戻らなければならないというかわいそうな結末。こんな時にフリーの旅行で良かったと、ちょっと優越感に浸れる。

ＫＬタワーはすぐそこに見えているのだが？？？

地図を見ながら歩いているとこの教会の後ろにタワーがあるのだが。。。

ここが唯一のタワーへの入口の道路標識　　　ＫＬタワーの敷地の入口です

ＫＬタワーの足元まで、ムルテガ・スクエアーから４５分も歩いた

ＫＬタワーに入るとすぐに係員がやって来て、どこまで上がるかと聞いて来た。もちろん展望台まで上がるつもりでいたら、オープンデッキがＲＭ９９で展望室がＲＭ４９だとのこと。一番高いオープンデッキといったら、誓約書を書かされた。何の誓約書かと思ったら、誤って落ちても自己責任だというもの。風が強いのかと聞いたら？？？　さらにバンジージャンプでもやるのかと聞いたら？？？
実際に登ってみたら風もなく穏やか。それとペンキの塗り替え作業の人たちも多くいた。でも見晴らしは最高であった。戻りに展望室でエレベーターを下りることもでき、３６０°邪魔ものなしに見渡せたオープンデッキに比べ、窓枠が邪魔になったり、汚れたガラスで写真写りが悪かったりといったことではるかに見劣りがした。

エレベータに乗り展望室で下りずにさらに上のオープンデッキへ

オープンデッキからはクアラルンプールが３６０°見渡せる

ペトロナス・ツイン・タワーとどちらが高いのだろうか

展望室の方は窓枠などが邪魔になる

窓ガラスも汚れが目立ちクリアではなかった

ＫＬタワーを下りた後今度はその足でペトロナス・ツイン・タワーへと向かった。ここは昨日嫌というほど写真に収めた所。日中は暑いので早々に引き揚げることにし、帰りにＫＬセントラルのＫＦＣでちょっと遅めの昼食にした。

高層ビルの谷間に時々顔を見せるツインタワー　　　写真を何枚か撮って早々に引き揚げた

ＫＬセントラルのＫＦＣで昼食　　　　　チキンサンドのセットメニュー

日中は非常に暑く汗だくになって歩きまわったので、ホテルに戻りシャワーを浴びて昼寝。夕方近くになってそういえば昨日のバス停はどこにあるのか確かめておこうかと思い、観光案内書の地図を見ても良く分からないのでホテルを出てチャイナタウンへと向かった。
チャイナタウンを抜けた所にバスターミナルのビルがあり、翌日のバターワースまでの予約情報を持って係員に案内されて窓口へ行き、翌日の９：００発のチケットを入手できた。
帰りにチャイナタウンを抜けて帰るのに来た道が判らなくなり、だいたいホテルに向かうだろうという方向に歩いていると、いつの間にか高速道脇の歩道を歩いていてホテルのすぐ横を通っているのにホテル方面には出れずに通り越して、結局ＫＬセントラルの近くまで延々と歩かされてしまった。