南米旅行記・11日目チチカカ湖 (2013.4.16)

連日朝早くからのモーニングコールで起こされて観光に出掛けたりしてきた日々だったが、この日は若干のんびりと7時にモーニングコールがあり、ゆったりと朝食。ずっと食欲は衰えていないのだが前日の昼を過ぎた辺りから腸の方の具合が良くない。軽い頭痛も続いている。そんなわけで朝食のビュッフェで取る量を控えめにしておくことにした。

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チチカカ湖畔のホテルでの朝食

ホテル出発は9時。ホテルの目の前の桟橋(といっても歩いて行ったら行きに5分、戻りは上りなので15分位掛かりそうな距離)までバスで行きクルーズ船に乗り込みチチカカ湖へと繰り出す。トトラと呼ばれる葦で区切られた鏡のような水面を船は進む。
15分ほどで「ウロス島」の中の一つの集落に到着。家族単位で一つの島が成り立ち、観光客はその日に行き先を割り当てられる。今回行った島は家長が28歳で、その父親は45歳。4人兄弟とその家族が暮らすという。父が45で長男が28って、17歳の時の子供?早っ! まあ平均寿命も短いみたいだし?
上陸すると先ずはオリエンテーション。浮島の構造の説明。葦を敷き詰めた島も水に浸かっている部分から腐ってくるので、次々と葦を入れ替えないといけないのだとか。島の構造の説明が終わったら、今度は数人単位で各家庭訪問。太陽パネルやパラボナアンテナがかなり普及していて近代的な生活はしているみたい。でも夜は発電がないから、暗くなったらすぐ寝るようで、子供も早く、多く生まれますね。
家庭訪問の後は、刺繍だの織物だの民芸品の販売。したたかに値段を提示してくる。そもそも島を訪れることで観光フィーが入ってくるのだから、そんなに一生懸命にならなくても。お金はいくらあっても欲しいようで。。。値段交渉は言い値の半値以下からスタートして、日本人にとっては大した額ではないのでそこそこのところで手を打って、半畳ほどの壁飾りをゲット。

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ホテルの目の前の桟橋からチチカカ湖クルーズが出航する

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トトラと呼ばれる葦に囲まれた鏡のような湖面をクルーズ船は進む

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湖畔の高台にあるホテル・リベルタドール

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トトラでできた浮島「ウロス島」の一つの集落に舟が近付く

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集落の女性たちの出迎えの中、島に接岸

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集落の家長(右)からのオリエンテーションを受ける

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全てがトトラでできている浮島の構造を理解する

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島の女性たちの仕事は刺繍や編み物などの土産物を作ること

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説明が終わると早速売り子に変身し値切り交渉がスタートする

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島の見張り台からの眺め

島の滞在は40分ほど。対岸のホテルや学校のある島へ行くのに、トトラを編んでできた舟に$5を払い乗せてもらう。途中漕ぎ手を交代して記念撮影。
ホテルの島での滞在も小一時間。学校へ行ってみたかったのだが、ホテルのある島とは繋がっていないみたい。結局ホテルのある島で日向ぼっこをして時間をつぶした。
ウロス島」のあるあたりはチチカカ湖のほんの一部。チチカカ湖は隣国のボリビアまで含めて、東西60km南北165kmととっても大きな湖である。「ウロス島」からは湖全体を臨むこともできなかった。

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集落の滞在時間が過ぎ、トトラでできた舟で対岸の公共施設のある島へと向かう

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トトラの舟を漕いで記念撮影

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対岸のホテルになっている島に上陸

島を周っている間、参加者のUさんの姿が見えないことに気付いた。なんでも前夜遅くになって気分がすぐれないので同行の美人医師の診断を受け、SP02という数値が異常に高く重度の高山病という診断が出て夜中中高圧酸素ボンベをすっていたのだとか。後で聞いたら病院へ行くことも奨められたが受け入れ先がなかったのが幸いで、病院送りになっていたら別行動で一人で帰国する羽目になっていたかもということだった。
島巡りからいったんホテルに戻りUさんと医師と合流し、改めてプーノに向けて出発。プーノで昼食を食べて自由行動で市街地の散策。さらにリマ行きの飛行機に乗るためフリアカという街に移動。
僕自身は昼食後さらに腸の調子が悪化。レストランと空港で何度もトイレに行く羽目に。先ほどまで高山病に苦しんでいたUさんは薬剤師だということで、自分が苦しい中下痢止めの薬と整腸剤を僕に分け与えてくれた。
フリアカからリマに飛ぶ便は途中アレキパに立ち寄り乗客が入れ替わった後、再びリマへと飛行。リマへの到着は21時を回っていて、その後日本食レストランのFUJIで松花堂弁当をいただき、先日も止まったシェラトンホテルに到着したのは23時半近かった。

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プーノの市街地まで行き昼食

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プーノのカテドラル

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プーノの市庁舎

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プーノの隣町のフリアカ空港からリマへと戻る

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アレキパ経由リマ・チャベス空港行きのLAN航空の機材

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リマ・チャベス空港に到着したのは21時を回っていた

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日本料理レストラン・FUJIでの遅い夕食

=つづく=