ソウル8日目(3月25日)

最終日の朝は6時前に目が覚めた。というより、前夜の雨に白いものが混じっていたのが気になって、夜なかに雪に変わって渋滞になりバスが大幅に遅れたらどうしようか、などと心配で睡眠モードになっても短い周期で目が覚めていたという感じだった。それでも窓の方からは車の行き来する音がしているので問題はなかったのだが、目覚めて窓を開けて隣の建物との隙間から上を覗くと青空が見えた。
鐘路1街(ジョンノイルガ)バス停から仁川国際空港に向かうバスの時刻は4:30が始発で、それ以降15分間隔なので7:30のバスに乗れば9時前には空港に着き、11:10発の2時間前でちょうど良いと考えていた。しかし6時前に起きてしまい前夜の内にほとんどパッキングが済んでいたのでやることもなく早めに空港に行って朝食を食べようと決心し6:20に清進旅館(チョンジンモーテル)を後にした。受付カウンターではご主人らしき男性が顔を出し笑顔で見送ってくれた。
バス停はホテルから歩いて5分もかからない。6:30の定刻通りに空港行きのリムジンバスがやって来た。僕のバッゲージの大きさを見て運転手が降りてきて荷物室にそれを収納した。来た時と違って今度は大きな荷物を預けた全ての乗客が空港まで行くので整理番号札はなかった。

イメージ 1
仁川国際空港行きの6002系統鐘路1街(ジョンノイルガ)バス停 (6:30)

空港に着いたのは7:30を少し過ぎていた。当然11:10発の飛行機は出発便案内ボードには出ていない。大きな荷物を持って空港内をうろうろ狩るのも嫌だしと思っていると、出発便ボードの何のアシアナ航空便のチェックインカウンターには同じ番号が出ている。行き先に関係なくファースト、ビジネス、エコノミーのクラスごとに常時チェックインできるらしい。早速表示してある番号のカウンター近くに行くと自動チェックインの機械がずらっと並んでいる。自動チェックインは前にドイツに出張した時にドジを踏んだこともあり苦手なのだが、対面のカウンターが見当たらない。見える所にあるのは自動チェックインした乗客のバッゲージを預けるカウンターだけである。
覚悟を決め機械の前に立つと画面に「ハングル」「English」「日本語」「中文」を選択できるボタンが並んでいる。当然「日本語」を選択すると画面はもちろん音声ガイドも日本語に変わり、後の操作はパスポートを読み取りの窓にかざし、便名・座席の画面で「はい」のボタンに触れるだけで中から航空チケットが出て来た。「何だ、超簡単!」。ただチケットに問題が。出発時刻が11:10ではなく11:50になっている。さらに搭乗ゲートの欄も空席である。どうなっているの?
それはさて置き荷物を預けるカウンターに並ぶがなかなか列が進まない。この時になってようやく気付いたのは奥から3分の2くらいのカウンターが通常の対面式のチェックインカウンターで列の最後は入口から遠い奥の方にあった。でも並んでいる列はカウンターの前に何列も折り返していてものすごく長い。それでも少しずつではあるがカウンターの前の人は入れ替わっていた。一方こちらはバッゲージを預けるだけなのに進みがのろく感じられる。それもつかの間10分ほどでようやく自分の番になった。
荷物を預け終わり身軽になったのは良いが、出国ゲートのセキュリティチェックの方も何やら長蛇の列である。金曜日なので韓国人の観光客の出国ラッシュなのだろうか?15分ほど並んでようやく出国審査が済んだ。大空港はこれだから嫌だ!それに比べ静岡空港は。。。
出国審査も済みコンコースに入ったがまだ出発便ボードに静岡行きの便は出ていない。朝食を食べに行ったが2月に大韓航空でトランジットした時とはターミナルの位置が別のようで、似た雰囲気なのだがテナントが違っていた。フードコートになっていて入口でオーダーし金を払い整理券を貰って自分の料理が出来るのを待つ。前日の夕食で石焼ビビンバかキムチチゲを食べようと思っていてキムチチゲになったので、今朝は迷わずにプルコギ石焼ビビンバをオーダー。えっ朝から?

イメージ 2
アシアナ航空のチェックイン、セキュリティチェック、出国審査が済み空港のコンコースへ (8:40)

イメージ 3
空港内のフードコートで朝食を注文し、整理番号が表示されるのを待つ

イメージ 4
朝食なのにプルコギ石焼ビビンバを注文した (8;55)

朝食を食べている内に出発便ボードに静岡行きの便が表示されるようになり、出発時刻のディレーと搭乗ゲートが表示されていた。後でアナウンスされていたが別の空港から飛んでくる機材の遅れよるものであった。
11:50をさらに10分ほど過ぎてから搭乗が始まり、結局仁川を飛び立ったのは12:20を過ぎていた。定刻を70分も遅れて飛び立ったのに、静岡には13:10の定刻が13:40に30分遅れただけで済んだ。飛行機の時間はそれほど余裕があるということ?

イメージ 5
静岡行きはゲート36からに決まった

イメージ 6
36番ゲートに大幅に遅れて到着した機材 (11:05)

イメージ 7
富士山静岡空港に到着 (13:40)

今回の旅行は花粉を避けて行ったのだが、杉花粉はなかったものの黄砂に悩まされ、それに慣れた頃にはもう帰国の日を迎えていた。行き当たりばったりの旅行ではあったが、ソウルという街を十分に堪能できた。食事も朝・昼・晩、全部違う店で幾種類もの韓国料理にチャレンジできたし、満足!

= 完了 =