[その23] 24:金谷~25:日坂~26:掛川 (2010.12.11)⑦

小夜の中山公園散策中ずっと枯れ葉を集める送風機の騒音が聞こえていた。公園を後に街道に戻り右手を見ると先ほど閉まっていた「扇屋」の雨戸が開いていた。
店先に置いてあった「東海道小夜の中山峠周辺案内」という無料パンフレットをもらい、さらに子育て飴(水飴)1本100円の文字に思わず注文。店が開いたばかりで甕の中の飴はまだ固まっており、日光に当ててしばらくすると柔らかくなるのだという。それでは不便だからと別に土産物パッケージで小分けしてあったものを「今はチーンという便利なものがあるだがね!」と奥に入ってレンジで加熱、柔らかくなった飴をサービスにとタップの掬ってくれた。
水飴は歯にくっつくからゆっくり舐めるように言われ、歩きながらでは写真も撮れないので店先の縁台に腰をおろし休憩。その間に、この日僕の60歳の誕生日で、日坂を通り掛川に戻ると五十三次が完結するとか、近々定年退職だとか、身の上話をするうちに箸先の飴もなくなりかけた。
ご主人は稔さんというのだが、お茶の有機栽培も手掛けていて、今は花粉症に効く「べにふうき茶」を中心に栽培しているのだとか。。。試飲用に抹茶の「べにふうき茶」やさらにミルクを加えた「抹茶ラテ」なるものも出してくれた。花粉症に悩まされ続けているので、土産として抹茶とティパックの「べにふうき茶」を買い求めた。
なんだかんだで峠には1時間以上とどまっていたことになる。

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峠の茶店「扇屋」(10:50)

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子育て飴 箸1本100円を買ったら夫婦で仲良く掬ってくれた

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飴を舐めるのに時間がかかり居座っていたら「べにふうき茶」を出してくれた(11:20)

「扇屋」を出ると浮世絵を常時展示している「夢灯」という美術館が右にあり、それを過ぎると茶畑の奥に「茶」の文字が入った粟ヶ岳が見えてくる。粟ヶ岳の頂上にはTV塔が何本か立っていて、我が家への電波もここから飛んできている。
これから先しばらくはのんびりとした緩やかな下り坂になっていて、道端にはたくさんの句碑・歌碑が点在している。

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山腹に「茶」の文字が入った粟ヶ岳

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小夜鹿の一里塚跡

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一里塚跡の石碑   説明文によると日本橋から52番目、54番目、56番目という説がある???

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小夜鹿神明神社の鳥居

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神明神社前の蓮生法師の歌碑     甲斐が峯は はや雪しろし神無月 しぐれてこゆるさやの中山

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鎧塚          1335年今川との戦いでこの地で果てた北条一族の名越太郎邦時を葬った

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藤原家隆朝臣の歌碑         ふるさとの 聞きしあらしの声もにず 忘れぬ人をさやの中山

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白山神社                          小夜の中山・白山神社東海道道標

~つづく~