パナマクルーズ12日目・パナマ運河通過-前半 (2016.12.15)

15日は深夜から席取り合戦状態で朝一番に船首を陣取っていたのは台湾人のグループ。僕たち桃太郎の仲間たちも船首にある14階レストランの一角に出てきた時には4時半を回っていた。
まだ暗いうちから船は前に進み始め、6時に水先案内人が乗船し、7時20分ラスアメリカ橋を潜り抜けた頃にようやく写真撮影に影響のない明るさになっていた。

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前夜添乗員が配った「かわら版」 パナマ運河の運航図

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朝5時半、外はまだ闇に覆われている

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それでもデッキ全部には多くの人々が集まってきている

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6時に水先案内人が乗り込んできてからは徐々に前へと進み始めた

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次第に行く方向が認識できるようになった

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前方にアーチ状の橋の姿が徐々に大きくなってきた

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もうすぐ最初の関門ラスアメリカ橋をくぐる

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7時20分、ついにラスアメリカ橋を通過

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ここで一安心 朝食を摂った

さらに進むと僕たちの船が進む方向のさらに左手にもう一本水路が見えて来て、僕たちの水路との間を仕切っている土手が徐々に高くなってきた。左側の水路は6月に開通したばかりの新パナマ運河である。
これまでは水位差26mの太平洋とガトゥン湖の間をミラフローレンスとペドロ・ミゲルに分けて5段階の閘門で持ち上げていたものが、新運河では4段階の閘門で一気に持ち上げてしまうので時間短縮になるのと、長さと幅の両方が一気に拡張され通れる船のサイズが大型化された。今までの船幅32.3mの制限が49mになったことが大きい。
まだ貨物船だけでクルーズ船には運航許可が出ていないが、2017年末にも新たなツアーが企画されているようでその時にはもう一度クルーズを楽しんでほしいとのことであった。

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左手の土手の上に見えている青い船体が新運河を航行中の貨物船

8時20分過ぎ、ミラフローレンスの左側の閘門が開き前進を始めた。一番前まで進むと後ろ側の閘門が閉じて閘室に水が注がれて船の高さが上がり始める。
水位が上がって船の高さが上がっていく様子はじっと一つ所にとどまって陸の状態を眺めていれば観察できるのだが、運河を通っているという高揚感から船の上下左右をせわしなく動き回っていると実感できない。
それでも閘門の開閉や船の前進停止を何回か繰り返し、11時過ぎに新運河との合流点に出てきた。

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8時20分、スクリーンにミラフローレンス閘門に入っていく様子が映し出された

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最初は先行する船の後ろの閘門がまだ開いている

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先行する船の後ろの閘門が閉じ、手前の閘門との間の水が吐き出される

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一番手前の閘門が開き始めると一気に水位が下がり、現在いる高さと同じになる

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船の下の係員や牽引作業者の動きが一気に激しくなる

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船の側面を監視するタグボートが後ろからついてくる

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側面の牽引車が動き始める 側壁との隙間は1m以下になっている

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ほとんどの乗客が船の動きを覗いてみている

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船の後方も閘室に入ったようである

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船内新聞の特派員に指名された人が運河の側面に降りて運行状況のビデオ撮影していた

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7階デッキが陸地の高さと同じなので牽引車が通るレールの間のラックが手に取るようにわかる

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徐々に水位が高まり14階のデッキに出てみるまでに陸地の高さが下に見えるようになった

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前方の船がいなくなった

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9時40分、水位が前方と同じになり、前方の閘門が開きミラフローレンス湖へと進む

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10時20分、ミラフローレンス湖からペドロ・ミゲル閘門へは右側の水路に入っていく

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ペドロ・ミゲル閘門に入り水位が上がってくる頃には次の船が左側の水路に入ってきた

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船の後方に行ってみると通り過ぎてきたミラフローレンス湖が見える 右の水路は新しい運河

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閘室の水位が上昇したので、相対的に右岸の地面が低くなっていた

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11時5分過ぎ、ガトゥン湖のレベルになり前に進み始める 左方からの水路が新運河

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新運河との合流点 後方のミラフローレンス橋からまっすぐ来ているのが新運河

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センテナル橋が近付いてきた

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11時25分、センテナル橋を通過

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ガトゥン湖に入り前半は終了

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一安心したところで昼食タイム

=つづく=