エチオピア旅行記 8日目 (2016.1.29)

前日4WD車に乗る時のくじ引きで一番後順位を引いたため4号車の最後列になった僕は、この日は逆に最優先で車と座席を選べる。前日運転手の中に片言の日本語を話せる人がいるとの情報を得ていた僕は迷わずに2号車の助手席を選択。運転手のアッシュさんは日本に行ったことはないけれどもアジスアベバ日系企業で働いていた時に日本語を覚えたとのことで、片言どころがほぼ完ぺきに日本語をこなしていた。
アハメッド・エラ・キャンプで1夜を明かした後4WD車で向かったのは、海抜120mの所にあるダロル火山。大地溝帯とダロル山についてはエチオピア旅行記の第2報目で既に紹介しているので、それらをご覧ください。。

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先ずは中央の建物で朝食

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4WD車に乗ってアハメッド・エラ・キャンプを出発

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最初は前日の夕方キャラバン隊がやって来た道を湖に向かう

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途中から浅い塩湖の中を進んで行く

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ダロル山の麓に到着

ダロル山のある所はエチオピアの北東部。北側のエリトリアは1991年にエチオピアからの独立を宣言し1993年に国連に承認された、紅海に面した新しい国。1960年代からエリトリア独立戦争の影響で治安も良くないことから、この日の観光にはエチオピア軍の監視兵が僕たちの警護に着いてくれることに。
ちなみに僕がエリトリアという国を初めて知ったのは、去年北京で行なわれた世界陸上の男子マラソンエリトリアの選手が優勝したのを見たのが最初。ローマ・東京とアベベ選手がオリンピックで連勝し、さらに続くメキシコでマモ・ウォルデが優勝して、エチオピアはマラソン王国となったのだが、去年の世界陸上北京大会で2位になったエチオピアの選手と肩を並べてウィニングランでスタジアムを一周する姿に感動したものだった。
そんな姿を見ていたから、今回の旅行で訪れる地帯がいまだに紛争地帯であることを意識していなかった。また前日と待った敷地の脇に軍隊の駐留地があり、さらに軍事用か民生用かわからないで通信用の鉄塔に警備兵も常駐していたのを見ていた。

ダロル山には警備兵が4人と、この日のガイドのセシルさん。さらにスルーガイドのゲタウさんが付き添ってくれた。

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警備兵やガイドに付き添われダロル山を登って行く

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ダロル火山の赤・黄・緑の奇形…再掲

ダロル山を降りた後はトルコのカッパドキアのような山や、ウユニのような塩湖などを周った。

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塩の山へと向かう

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岩塩などが層を成している山岳地帯へと入った

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削られたり浸食されたりして岩塩などが層を成した渓谷

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カッパドキアのように岩が浸食されて上部がきのこのように

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この渓谷の警備兵はカメラを向けても気さくにポーズをとってくれた

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きのこの部分をアップで

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ウユニ塩湖のような塩の湖が続く

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温泉のように効能のある湖もある

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4WD車の運転手たちは自宅への土産に湖の水をペットボトルに採っていた

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今度は塩の採掘場へと向かう

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塩湖から塩の層を切り出している所

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塩の層が乾燥し始めウユニ塩湖で見たような風景が出て来た

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塩湖に降り立ち記念撮影

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ウユニ塩湖は高地にあるので行くのに抵抗がある人も、ここは海抜以下だから苦にならない

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塩湖の中を走りキャンプへと戻る

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電波塔が見えて来てキャンプ場に戻って来た

アハメッド・エラ・キャンプに戻って昼食を食べ終わると、運転手とコック達は4WD車の屋根にアジスアベバの旅行会社から運んで来た食器や寝具などの荷物を乗せ帰り支度を始めた。僕たち参加者はそれを横目に見ながら食後の休憩。
ここの建物は旅行会社の持ち物なのかいくつかの会社で共同経営しているのか判らないが、とにかく旅行者がいる必要な時に機材を持ち込んで使用しているようだった。そういえば別のキャンプでは日本の旅行者のグループが、一人用のテントを十数張り設営していた。
準備が出来たところで4WD車に乗り込み、メケレに向けて出発。前日も雨に見舞われた辺りでこの日も雨に見舞われたものの、メケレのプラネット・ホテルには17時過ぎに戻って来た。

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昼食 お椀に盛られているので味噌汁のように見えるがスープです

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昼食後、運転手たちスタッフが後片付けを始めた

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大きな荷物を苦労して屋根の上の荷台に縛り付ける

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さあ、メケレに向かって出発!

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前日見かけたラクダのキャラバン隊が街に向かって歩き続けていた

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庶民の足であるトゥクトゥクも頻繁に通る

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前日も雨の降っていた峠付近はこの日も雨になった

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雨上がりの陽射しの中ラクダの一行が歩いていた

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雨上がりの陽射しの中で路面が光って眩しい

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17時少し過ぎメケレのプラネット・ホテルに戻り、改めてチェックイン

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夕食はホテルのレストランで

=つづく=