エチオピア旅行記 3日目の2 (2016.1.24)

昼食の後は、バハルダールからゴンダールへ180kmのバス移動。ゴンダールは1636~1864年に渡って首都と定められていた所で標高は2200m。道中はタナ湖の南から東側を通り険しい山岳地帯を北側へと抜けていく。
バハルダールを出て1時間はどして青空トイレ出来そうな「ゴッドフィンガー」という岩が見える登り坂に停まったところ、青空トイレとして選ぶようなところなので周りに民家などない所にもかかわらず用足しが終わる頃にはキャンディをねだる子供たちが目の前に現れていた。

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バハルダールの郊外にある集合住宅

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登り坂にさしかかる

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ゴッドフィンガー(神の指)という岩が登り坂の途中にある

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ゴッドフィンガーと呼ばれている岩

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登り坂の途中で左手男性、右手女性の繁みで青空トイレ

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民家もないような山道なのに子供たちはすぐにどこからともなくやって来る

今回の旅行にあたり旅行会社からは事前の準備として、エチオピア国内はマイクロバスでの移動となるので小形のスーツケース(推奨は60×40×30cm)を用意することと、7~8日目のダナキル砂漠へは4WD車で行くのにスーツケースをメケレのホテルに預けて、一泊に必要な最低限の荷物(ザック)にすることなどが説明されていた。小形のスーツケースと行ってもこの旅行だけのために買い求める必要もなく、持っている中で小さめの物とのことであったため、半分くらいの人は推奨よりも大きめのスーツケースで参加していた。
そんな訳で旅行会社の推奨よりもかなり大きめで重い荷物をマイクロバスの屋根に乗せての移動だったため、特に山岳部の下りに入ると今回の旅行直前に起きた軽井沢峠でのスキーバスの暴走事故のことが頭をよぎり、かなりスピードが出ていてバランスも上が重いけれども大丈夫なのかなとひやひやしながら乗っていた。

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下り坂に差し掛かると民家の奥に教会のある村を通った

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急な下り坂をスピードも落とさずに下って行き、直前にあったスキーバスの事故が頭をよぎった

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途中、車を停めて屋根の上の荷物の点検をしていた

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ソルガンという雑穀を飼料として刈り取り作業をしている青年たちがいた

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ヒエだか粟だかの雑穀でソルガンというらしい さらに茎の部分は細かく刻み飼料とする

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羊や山羊が道路近くに出てきている

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中には道路を横断していたりして、かなり急ブレーキを踏まなければならないこともあった

古都ゴンダールに入り、この日は日曜日でお日柄も良いのか何組もの結婚式が行われていた。先ず行った所はゴンダール王朝の城。ところが入口で結婚式で親族が集まってドンチャン騒ぎをしている人々に取り囲まれ、さらに初代ファシリデス王の城の階段も別の結婚式のグループに占拠されておりとても観光で通れる状態でなかった。

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ゴンダールの街に入るとジャカランダの花がまだ残っていた

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ゴンダール王宮の城の入口は結婚式の一族によって占拠されていた

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人々ともみくちゃになりながら城壁の中へと入って行く

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王宮の中の各世代の城に向かう

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初代ファシリデス王の城の階段は完全に乗っ取られていて入場できなかった

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一番大きなのが初代ファシリデス王の城 他に3代イアス1世の城など

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初代ファシリデス王の城入口付近は入ることが出来ない状態

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ヨハンネス1世の図書館

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最深部にあるメントゥワプ女王の宮殿

タブラ・ブラハン・セラシェ教会に入る時、男性は正面から入れるが女性は横の入口から入るようになっていたので、女性差別だったのだと発言したら、すぐに他の参加者から差別ではなく区別なんだという声が飛んできた。
またこの教会の天井画には無数のエチオピアの天使が描かれている。これは、天は全てを知っているという意味だとか。

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ゴンダールの城から少し離れた所にあるタブラ・ブラハン・セラシェ教会の入口

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靴を脱いで、男性は正面の扉から、女性は右側面の扉から入場するよう言われた

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タブラ・ブラハン・セラシェ教会の祭壇

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その上の3聖人の絵

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天井全体に描かれたエチオピアの天使たち

最後に向かったのは初代ファシリデス王の沐浴所。17時までに入らないと閉まってしまうというのに、途中でも結婚式の人々が集まっていて車が動けない状態。それでも何とか時間までに辿り着いて観光することが出来た。

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道路も多くの結婚式で集まった人たちで占拠されていて身動きできなかった

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ファシリデス王の沐浴所 先日行われたティムカット祭で盛り上がったという

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カンボジア・アンコールのベンメリア遺跡を思い出させるような根に覆われた壁

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ティムカット祭ではこのプールに多くの人々が飛び込むのだという

この日の観光はこれで終わり、フロリダ・ホテルには17時40分に着き、19時から夕食となった。エチオピアの食事はそこそこ口に合っている。

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17時40分にフロリダ・ホテルに着いた

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この日泊ったシングルルーム

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夕食は鶏肉 ゴンダール醸造所がある地元のダシェンビールを注文した

=つづく=