大分・宮崎旅行 2日目の2 (2015.12.17)

17時15分、この日の宿に着いた。高千穂にはもっと明るい時間に着いて、高千穂峡などを散策してから宿に入るつもりでいたのだが、それでも宿から言われていた18時からの夕食時間には間に合った。

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この日の宿は高千穂町の中心部から少し山の中に入った所

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雲海の宿・千木に到着

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夕食はやや早めの18時から 高千穂牛の焼き肉やサクラマスの刺身など豪華

高千穂では毎年11月下旬から2月上旬まで各地区で夜神楽が行われ、里神楽33番と呼ばれる舞が披露されている。それは秋の豊作への感謝と翌年の豊穣を祈って行なわれるもので、国の重要無形民族文化財となっているもので、さらに今回訪れた前日だかにユネスコの農業世界遺産の一つになったということをTVのニュースなどでも取り上げていた。
そんな本式な里神楽を体験するには条件が厳しいのだが、高千穂神社ではそのダイジェスト版的な夜神楽を毎晩20時から21時までやっていて、今回泊まった宿でも夕食後送迎車を出している。19時半に玄関に集合し高千穂神社まで夜神楽見学に連れて行ってもらった。

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高千穂神社境内の夜神楽会場

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これからの舞の内容や見方についての解説

高千穂神社で毎晩行われている舞は4番。このうち最初の3番は通して行われる。
1.手力雄(たぢからお)の舞…天照大神が天の岩戸にお隠れになったので、力の強い手力雄命が天の岩戸を探し出すため静かに音を聞いたり、考えたりする様子を描いた舞。
2.鈿女(うずめ)の舞…天の岩戸の所在がはっきりしたので、岩戸の前で面白おかしく舞い、天照大神を岩屋より誘いだそうとする舞。
3.戸取りの舞…天の岩屋も岩戸の戸も所在がはっきりしたので、手力雄命が岩戸を取り除いて天照大神を迎え出す舞で勇壮で力強く舞う舞である。

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手力雄の舞

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天照大神の隠れている場所を探して力強く舞っている

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鈿女の舞

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天照大神を誘いだすため岩戸の前で面白おかしく舞っている

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戸取りの舞

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天照大神が隠れていた岩戸の戸を持ち上げ放り投げる 岩戸は信州戸隠まで飛ばされる

3番まで舞ったところで解説者からこの地方の民謡が披露され、さらに次の演目の説明があった。
4.御神躰の舞…伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)伊邪那美尊(いざなみのみこと)の二神が酒を作って仲良く飲んで抱擁し合い、極めて夫婦円満な様子を象徴している舞。ただし行き過ぎで客席内にまでなだれ込んでくるのもご愛嬌。

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解説者から宮崎県の代表的な民謡・刈干切唄の披露があった

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御神躰の舞

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伊邪那岐尊伊邪那美尊が酒を作って飲み交わす

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飲んで酔って抱擁し合う様を面白おかしく舞ってくれる

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夜も更け夜神楽が終わり家路に帰る

=つづく=