エジプトツアー 4日目の2 (2015.3.25)

アスワン・オールド・ダムを渡りナセル湖の西岸を南下し始めると、おにぎり弁当の効果かたちまち睡魔に襲われる。目覚めた頃には砂漠の中を走っていたのだが、快適な車内とは違ってバスは灼熱の中を進んでいたようで左右に見える景色が浮き上がっている。蜃気楼だ。真夏に車を運転していると遥かかなたに逃げ水が出て進んでも進んでも目の前に来ると水たまりなんかなくて辿り着けないという現象が起こるが、前だけでなく左の窓からも、右の窓からも見える景色が水の中に反射し浮き上がって見えることは今までの経験には無かった。
そんな景色を眺めながらさらに進むと、ダムの水量が増え過ぎた時に水を逃がすカナルを通り過ぎた。アスワンを出てまだ2時間ほどしか経っていない。そんな時ガイドのモーセンがアラブ人のターバンの巻き方の違いのレクチャーを始めた。布を頭の上に載せて輪になったゴムを嵌めるやり方や、布自身を巻きつけるやり方など、民族や宗派により何通りもやり方があるようだがとてもすぐには覚えられない。
そうこうしている内に片道3時間の長距離ドライブが終わった。

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アスワンからアブ・シンベルまでナセル湖の西岸を280km南下する

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アスワン・ハイ・ダムの西側に高速道路の起点となるオベリスクが立っている

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天然ガスプラントの発掘でもやっているのか炎が上がっていた

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こちらは単なる焼却所?

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ひと眠りして目覚めた頃、灼熱の車外では蜃気楼が発生していた

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灌漑用水のカナル 前後してダムの水量を調整するためのカナルが掘られている所も通った

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砂漠の中にも給油所はある

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ガイドのモーセンが民族ごとに違うターバンの巻き方の違いを教えてくれた

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ピラミッドでもボタ山でもない自然に出来た三角形の山が増えてきた

アブ・シンベルに着いてまずはトイレ直行。3月初旬に旅行会社の方からこの日の旅程について、カイロからアスワンに飛ぶ飛行機の時間が5時発と予定変更により早くなったことに関してのお詫びと共に、その分ナセル湖のボートクルージングを追加するという案内があった。しかし実際に現地に着いて見ると、早朝のモーニングコールにはなったものの実際に乗れた飛行機の時間は元の時間に近かったのだが、ナセル湖クルージングは手配済みだったのでそのまま乗れるということでちょっと儲けた感じ。湖の上からアブシンベル神殿も眺めることが出来、なおかつ水の上は涼しく感じられた。
クルージングの後は歩いてラムセス2世のアブ・シンベル大神殿とその隣に妃のため築いた小神殿の両方の観光を行なった。神殿内はたくさんのレリーフが綺麗な形で残っていたが撮影禁止で、冊子を買って帰った。

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アスワンから3時間かけてアブ・シンベルの駐車場に到着 まずはトイレ直行

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ナセル湖クルージングの船着場に降りて行く

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湖上から見たアブ・シンベル神殿

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左手にラムセス2世の巨大な座像が4体並ぶ大神殿

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王妃ネフェリタルとハトホル神のために築いた小神殿

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神殿を回り込んだ所でクルーズ船を降りる

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通常の神殿観光の入口


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入口から入った所にあるユネスコ世界遺産を示す案内 右周りでも左周りでも神殿前に出る

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反時計回りに回って神殿の脇に出た

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4体あったラムセス2世像の内左から2番目は、完成7年後の大地震で崩れ落ちた

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神殿中央に太陽円盤をいただいた隼の頭をした太陽神ラー・ホルアクティの立像

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大神殿から100m北にある小神殿

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大神殿も小神殿も内部は撮影禁止 現地で買った小冊子には内部のレリーフの写真が収められている

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小神殿の北側に回りナセル湖を眺める

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観光客が減って閉まっている土産物屋が多い

アブ・シンベル神殿を見た後はまた3時間かけてアスワンの街まで戻った。

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灌漑用水のおかげで砂漠の中でも緑の植物を育てることが出来る

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ナセル湖のオーバーフロー用の灌漑用水

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砂漠の中の道は真っ直ぐ延びている

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道に沿って延びる送電線の向こう側に夕陽が落ちて行った

20時15分、アスワンに着いてクルージングの船が多く停まっている港に直行し、周りの物売りに呼び止められないように直ちに「AMWAJ号」に乗り込む。
船の中で部屋には入らずに先ずはレストランに直行し、直ちに夕食。夕食後もヌビアショーを覗いてから、ようやく部屋に入って落ち着くことが出来た。

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18時15分、アスワンの港に到着。すぐに物売りが集まって来るが無視して船に直行

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港に停まっていた「AMWAJ号」に乗り込む

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「AMWAJ号」のレセプションでチェックイン

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部屋に入る前にまずはレストランへ直行

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急いで夕食を食べる ビールはステラの350ml缶 スープ・パスタ・デザート

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夕食後2階ラウンジで行われていたヌビアショーを覗いて見る

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部屋に入った時には21時を回っていた この部屋で3泊する

=つづく=