南アフリカの旅 5日目の1 (2014.10.15)

この日はケープタウンからヨハネスブルクまで飛行機で移動のため、朝4時半のモーニングコールで5時から朝食、そして5時半にはホテル出発である。前日は早めにホテルに帰って来ていたのでほとんど荷物の整理はやっていたのだが、それでも起きてから着替えだのなんだの朝はものすごく慌ただしかった。

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ホテルでの朝食 どうせ飛行機の中で機内食が出るからと軽め

空港には20分ほどで着き、チェックインの後セキュリティチェックと続く。搭乗開始まで30分ほど時間があるので、ここでもラウンジに立ち寄りカプチーノを飲んだ。飛行機はほぼ定刻通りに離陸しヨハネスブルクまで順調な飛行。途中オムレツの朝食が出てこれも完食。

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空港に着き国内線カウンターでチェックイン

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搭乗開始前にラウンジに立ち寄ってカプチーノで息抜き

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7時を過ぎ定刻通りに搭乗開始

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オムレツ、ソーセージ、ポテトの朝食

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ヨハネスブルクが近付くと川沿いに丸い農地が続く

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この朝は珍しくターミナルに機材を直付け

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空港内はもうクリスマスバージョン

南アフリカ共和国は首都をプレトリア(行政)、ケープタウン(立法)、ブルームフォンテーン(司法)の3つに分離しておいている。それでは空の玄関口であるヨハネスブルクはというと、南アフリカ最大の都市であり、アフリカ4番目の都市でありながら、アフリカ最大の証券取引所を抱える経済の中心地である。
ヨハネスブルクの空港で現地ガイドのコウダテさんの出迎えを受け、バスに乗り込み向かったのはソウェット(Soweto)地区。一見治安の悪いスラム街のような印象のある街だが、コウダテさんの説明によるとアパルトヘイトの時代に(黒人の)低所得者に国が貸し与えた公団住宅なのだそうで、日本の2DKの団地に比べゆったりとした敷地に住んでいて家族が増えると建て増しもできる広さだとか。
さらに治安の悪さに関しても、人の物を勝手に取って行くように見えて、それは一時的に貸し借りをしているのであって、いちいち相手の了承を求めたりはしていないのだとか???
夕飯時に人の家を訪れる人がいれば来た人には食事を振舞い、また逆もあるという、互助会のようなものであって、そういう文化なのだと言っていた。
そんなソウェット地区でマンデラハウスと、1976年9月16日反アパルトヘイトの暴動で射殺されたヘクター・ピーターソン少年の記念碑に行った。暴動と言われているが、単にいつもの集まりで陽気に歌を歌っていたりしただけとの意見もある。それを連想させるにふさわしい感じでそこに修学旅行で来ていた高校生たちが突然リズムカルに身体を揺らしながら歌い始めた。

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ガソリンスタンド裏手にあるソウェット地区にバスが向かって行く

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左手一帯がソウェットと呼ばれる公団住宅区画

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マンデラハウス この前でガイドのコウダテさんから様々な話を聞いた

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ソウェット地区の後ろに絵の描かれた大きなガスタンク(?)が見えていた

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ヘクター・ピーターソン記念碑と写真

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修学旅行に来ていた高校生たちが身体でリズムを取り歌い始めた

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ヘクター・ピーターソン博物館脇の路上にあったマネキン

ソウェット地区からバスに乗り込む時にこの日の昼食となるおにぎり弁当が配られ、人類発祥の地とされるスタークフォンテン洞窟へと向かった。
金の探鉱者たちがスタークフォンテン洞窟を発見したのは1896年。1924年にレイモンド・ダートこの近くから小さな頭蓋骨を彫り出し、直立二足歩行していた人類の先祖アウストラロピテクスの論文を発表したが、当時は完全に無視されていた。
1947年にロバート・ブルームがほぼ完全な女性の頭蓋骨を発見し、アウストラロピテクス・アフリカヌスとして論文発表し、その頭蓋骨をミセス・プレスと名付けた。その他にもこの洞窟の周囲から多くの化石が掘り出され、「人類のゆりかご」として世界遺産登録されている。

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バスの車内でおにぎり弁当がこの日の昼食

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スタークフォンテン洞窟のビジターズセンターに到着

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資料館に展示されている人類の進化を説明しているパネル

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ヘルメットをかぶって洞窟へと向かう

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プレートテクトニクスを説明するパネル 大陸の移動で気候変動が起こった

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恐竜がいたのは白亜紀

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いよいよ洞窟の中へと入って行く

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懐中電灯を持って入ったが、これはという写真は撮れなかった

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洞窟出口にブルーム博士の像 鼻をなでると財力、左手は知力が付く 両方はNG

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ミセス・プレスの発掘場所の説明 右側の小さな穴の所から発掘された

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実際の発掘場所

=つづく=