モロッコ旅行 7日目の2(2014.2.26)

フェズのメディナ(旧市街)の迷路を奥へ奥へと向かい狭い入口をくぐると突然広い中庭に出た。といっても40人もがいっぺんに押し掛けたのでたちまち人で埋め尽くされてしまったわけではあるが。旅行会社の企画でモロッコの民家に行きミントティをご馳走になるというもので、中庭は女性たちのたまり場なのでご主人は入口の隅っこで小さくなっておられたが、お母さんとそのお姉さんさらに女の子と男の子が僕たちを歓迎してくれた。通常ミントティには砂糖をたっぷり入れて飲むのだそうだが、僕たち用に砂糖をひかえ気味なものと入っていないものを作って飲ませてくれた。いつもこんな中庭で甘いミントティとお菓子で世間話に花を咲かせているのだということは、お母さんたちの体型を見れば一目瞭然???

イメージ 1
メディナ内の民家に行きミントティをご馳走になる

イメージ 2
ミントと砂糖を入れてティポットでお茶を沸かす

イメージ 3
ミントティをいただきます

イメージ 4
一般家庭のリビングルームです 旧式のブラウン管TVと衛星チューナー、VTRなどがある

この日はフェズの迷路を歩くというので、同じ日に日本を発って別ルートでモロッコをまわっているUさんがフェズで封筒に入った現金をすられた人がいるという情報をLINEで教えてくれ、さらに前回インド旅行の際にタージマハルで備忘録をすられたことも知っているので、十分気を付けるようにと言っていた。僕は返信で「スリに気を付けろ!スリに気を付けろ!スリに気を付けろ!と、呪文を唱えながらウロウロします!」と応えておいたのだったが。。。
ミントティをご馳走になった後さらに迷路の散策を続け、ネジャーリン広場でのことだった。ここはメディナの中でも一番賑やかな場所なのだそうだが、グループの最後尾を歩いている僕には例によって先頭を行く添乗員さん説明と目で見ている風景とが時間差で届いている。皆が広場を出た頃にようやく広場に入って来ていて、僕が広場を出ようと歩いていると後ろから子供たち(3人くらいだっただろうか)の足音が追い越して行こうとした際に右足のもものあたりに誰かの手の感覚が伝わってきた。瞬間右足を引き上げたので実害は無かったが、あの感覚だけは何らかの事態が起こり掛けていたことは疑いようのないものだった。事前に呪文を三回唱えておいた効果があったようである。

イメージ 5
さらに別の迷路に入って行く

イメージ 6
様々なお店の前を通った

イメージ 7
ネジャーリン広場 ここでちょっと危険な気配を感じた

12時半過ぎ、リアド(邸宅)レストランでの昼食となった。魚のつみれのタジンだとかチキンのタジンだとかとにかくモロッコではタジン鍋が多いのだが、料理方法が独特のタジン鍋を使っているということであって、蒸してある時もあるしグツグツ煮込んである時もあるしで千差万別である。この日は添乗員さんがビーフをリクエストしておいたといっていたのだったが。

イメージ 8
昼食はリアドレストランで 店に入った所の一般席

イメージ 9
僕たちは4階のゆったりとしたテーブルで昼食を摂った

イメージ 10
6種類のオードブルとメインはビーフとクスクスのタジン鍋 写真の料理は9人前

昼食後もメディナを歩き回り、最後に行った所がタンネリというなめし皮工房。建物の入口で臭い消しにミントの葉を配っていたのだが例によって先頭とはかなり時間差があり、物売りが何かを押し付けようとしているのだろうと受け取らずに階段を登って行った。ところがそれが大間違いのもと、窓から外の工房を覗きこむ時に漂う異臭を防いでくれるものだった。幸いというか何というか子供の頃から臭いに鈍感な僕は辛いことは無かったのだが、皆さんミントの葉を鼻の下に貼ったりあるいは鼻の穴に差し込んだりして、変顔のコンテストさながらに写真を撮り合ったりしているのに乗り遅れてしまった。
その後15時過ぎまでメディナを歩き回ったりショッピングをしたりした後、バスに乗りスーパーマーケットに立ち寄ってホテルへと戻った。

イメージ 11
またまたあった女性頭部のマネキン ターバンを巻いている

イメージ 12
昔の神学校の跡はブティックのようになっていた

イメージ 13
生地や装飾品を取り扱うお店

イメージ 14
民俗衣装の試着 お姫様のような衣装もねずみ男のようなとんがり帽の衣装も似合っている

イメージ 15
タンネリというなめし皮の工房ではミントの葉を鼻にあてて

イメージ 16
眼窩には薬品の槽が並んでいる

イメージ 17
職人は薬品槽に入って全身で作業していた

イメージ 18
階下には色とりどりのバブーシュを扱うお店もあった

イメージ 19
スーパーに立ち寄りワインだとかチョコレートだとかのお土産を買い込んだ

ホテルに戻り19時からの夕食にはたっぷり時間があったので、ホテルの外に出て街の中を歩いて来た。

イメージ 20
ホテルを出て道を渡り、ハッサン2世通りを歩いた

イメージ 21
左手に王宮の壁が見えて来た

イメージ 22
朝行った王宮の門に出た

イメージ 23
日が沈んだ頃にホテルに戻った

イメージ 24
夕食はホテルのレストランで この日もビールをちょっと。。。

=つづく=