2日目(9月25日) フエ・阮(グェン)朝王宮などの遺跡見学

フエはベトナム最後の王朝である阮(グェン)朝(1805~1945年)の都であった。フォーン川の川岸に王宮、寺院、皇帝廟が点在していて、これらの建造物が1993年ベトナム初の世界遺産に指定されている。
最初に訪れたのは、トゥドゥック帝廟。トゥドゥック(嗣徳)帝は阮朝第4代皇帝で在位期間は1847~83年。帝廟は1864~67年に建築され、皇帝の別宮であった。
話は逸れるがフエ市内からトゥドゥック帝廟に向かう道の脇に墓地が広がっていて、それぞれの墓の造りが沖縄で見かけるものと似ていると感じた。

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フエ市内からトゥドゥック帝廟へ向かう途中にあった墓地

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トゥドゥック帝廟の入口の門

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トゥドゥック帝廟の中門

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中門への階段を上った所から蓮池を見下ろす 左の建物がスンキエム殿

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トゥドゥック帝廟 元々宮殿だったと言われているお寺

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中門の階段には龍の頭の飾りがある

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トゥドゥック帝廟の屋根側面を飾る龍の透かし彫り

トゥドゥック帝廟の次に向かったのは阮朝王宮。王宮に向かう時に一番目につくのがフラッグタワー。高さ17.4mの台座の上に国旗を掲揚する塔が建っていて、てっぺんまでが約30mある。この塔は1809年に建てられたが大嵐や戦争で幾度か破壊され、現在のものは1969年に建てられたものである。ちなみにベトナムの国旗は金星紅旗。地色の赤は独立のために人民が流した血の色を表し、金星の五角形は労働者、農民、兵士、商人、知識人を現すとのこと。
王宮全体は中国の影響を受けた建造物で、政務をつかさどる太和殿を中心に左右対称の造りになっている。この日は陽射しが強く30数℃の中、バス停から王宮までの往復も含め長い距離を歩いた。

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阮朝王宮へはフォーン川を渡る

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バスの駐車場からお堀に架かる橋を渡り門をくぐる バイクの通行量も多い

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王宮に向かう左手のフラッグタワーには大きなベトナム国旗が掲げられている

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王宮午門は高さ17mの石壁の上に中国式の二層式の建物が乗っている

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中央口は皇帝しか通れなかった   中央口の内側から覗くと真正面にフラッグタワーが見える

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太和殿はベトナム戦争で破壊されたが1970年に再建された 中は撮影禁止

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太和殿から振り返ると午門とフラッグタワーが一直線に並んでいることが判る

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政務をつかさどる太和殿の奥は生活の場 太和殿裏にある金ピカの龍

次に向かったのはティエンムー(天姥)寺。1601年に創建された寺で、七層八角形のトゥニャン塔が美しい。

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フォーン川の川岸の小高い丘の上にティエンムー寺がある

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七層八角形のトゥニャン塔は高さ21.24m   本堂への中門

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中門脇の祠堂には阮氏三兄弟が祀られている

~つづく~