岩手県陸前高田市および大槌町に行ってきました(9月16~19日)

東日本大震災支援掛川市民の会のボランティアバスツアーで岩手県の被災地に行って来た。僕自身が被災地に入るのは4月11日(月)から15日(金)まで宮城県岩沼市ボランティア活動で行って以来5ヵ月ぶり。震災から半年が過ぎて、街のがれきが若干整理されたり被災地を覆っていた魚と海草の入り混じった嫌な匂いは薄れたものの、今なお復興は始まったばかりでなおかつまだまだ長い道のりであるということは変わっていない。
(ボランティアの受け入れ先からは制限されているが)そんな被災地で撮った写真を何枚か紹介する。

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陸前高田市の千本松原でたった1本残った松の木

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津波で破壊され、かつ流されてきた火による火災で4階部分が黒こげになった大槌小学校の校舎

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大槌小学校玄関脇の二宮金次郎像の前には花束が飾られている

上の3枚は様々なメディアに取り上げられてきたが、それを実際に目の当たりにして大震災がTVの中だけでなく本当に起きたことだと、改めて実感した。

現在は全ての避難所が閉鎖され、被災者は仮設住宅に移り住んでいて自立再生への一歩を歩き出し始めている。今回の活動ではそういった人たちに少しでもよいから手助けになればという形で実施され、それに参加しました。
訪問先に向かうバスの車窓から見たもので一番感じたことは、生・死や幸・不幸に境目の一本の線があるということでした。
津波が到達した所としなかった所では、枯れたり幹の部分がはがれたりしている林と濃い緑の色の林、今なお水溜りがある所とたわわに実る稲田など、明確に判る境界線がありました。
下の写真、コスモスが咲いてその向こうに見える黄金色の稲田そして後ろに見える緑の山。これだけならばいつもの年の秋と変わらないのですが、よく見ると去年まではそこに無かった仮設住宅の建物が今年の写真には有ります。この地域は少なくても津波の無かった地域ですが、今は津波で家を失った地域の人たちの仮設住宅が立ち並び、実りの秋の後に厳しい冬が訪れるのです。

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岩手県大槌 2011年の秋