ソウル5日目(3月22日)①
この日、日本を出発する前にインターネットでソウルの観光情報を紹介しているソウルナビというサイトから、中央高速が催行しているDMZ(第3トンネル)&板門店同時ツアーを申し込んでおいた。
朝7時50分にロッテホテル6階の中央高速のツアーオフィス集合、8時出発ということで、ロッテホテルに近い乙支路入口(ウルチロイブク)交差点地下街のコーヒーショップで軽食を摂り、集合場所に行った。
日本語ガイドと日本人10数名、英語ガイドと英語圏の参加者20名ほどが大型バスに乗り合わせた。
朝7時50分にロッテホテル6階の中央高速のツアーオフィス集合、8時出発ということで、ロッテホテルに近い乙支路入口(ウルチロイブク)交差点地下街のコーヒーショップで軽食を摂り、集合場所に行った。
日本語ガイドと日本人10数名、英語ガイドと英語圏の参加者20名ほどが大型バスに乗り合わせた。
乙支路入口(ウルチロイブク)交差点地下街のコーヒーショップ コーヒーとマフィンで朝食
ロッテホテル6F中央高速のツアーオフィス 午前中乗車したバス
まず最初に訪れたのが臨津閣(イムジンガク)。ここには自由の橋があるのだが、また午後からここを訪れるのでトイレ休憩だけ。そしてこの先のイムジン川を渡る統一大橋の手前のチェックポイントで韓国軍兵士がバスに乗り込んできてパスポートの確認。その後バスはイムジン川を渡り民間人統制区域内へと入って行き、ここからは車窓からの写真撮影は禁止。撮影可能な地点はバスを降りての許可されたポイントだけとなる。
最初に向かったのは第3トンネル。1953年に朝鮮戦争が休戦になって、軍事境界線からそれぞれ2kmの非武装地帯(DMZ)が設けられ国連などが監視団を常駐している。にもかかわらず隙あらば統一のための南攻を政策とする北朝鮮は見えない地下で侵攻のためのトンネルを掘っていて、これまでに発見されているだけでも4本のトンネルが確認されている。その中で1978年に発見された第3トンネルは軍事境界線を超えて韓国側の非武装地帯の南方限界線わずか435mに達していた。
発見されたいきさつは地下水が噴出したためであり、北朝鮮側は石炭掘り用の昔からの廃墟穴であると主張していたがこの辺りは花崗岩の地質で石炭など有るはずもない。
深さ73mの地下に掘られたこのトンネルは幅2.1m高さ1.95mであり、長さは1635mで、出口から首都ソウルまでわずか55kmの位置にある。現在は軍事境界線部分で穴が塞がれている。
バスが駐車場に着いたら観光客は荷物、カメラなどを全て鍵付きのロッカーに預ける。女性のハンドバックやポーチも許されない。完全に手ぶらでヘルメットをかぶり、地下73mの発見地点まで遊園地のコースターみたいなモノレールに乗って300mほどを下る。そこからは徒歩で265mを行って戻り、またモノレールに乗って帰って来る。この間何も持ってはいけないので、写真撮影どころかメモを取ることも完全に禁止されている。
地上に戻りロッカーから荷物を取り出した後、駐車場内だけはカメラ撮影が許されている。
発見されたいきさつは地下水が噴出したためであり、北朝鮮側は石炭掘り用の昔からの廃墟穴であると主張していたがこの辺りは花崗岩の地質で石炭など有るはずもない。
深さ73mの地下に掘られたこのトンネルは幅2.1m高さ1.95mであり、長さは1635mで、出口から首都ソウルまでわずか55kmの位置にある。現在は軍事境界線部分で穴が塞がれている。
バスが駐車場に着いたら観光客は荷物、カメラなどを全て鍵付きのロッカーに預ける。女性のハンドバックやポーチも許されない。完全に手ぶらでヘルメットをかぶり、地下73mの発見地点まで遊園地のコースターみたいなモノレールに乗って300mほどを下る。そこからは徒歩で265mを行って戻り、またモノレールに乗って帰って来る。この間何も持ってはいけないので、写真撮影どころかメモを取ることも完全に禁止されている。
地上に戻りロッカーから荷物を取り出した後、駐車場内だけはカメラ撮影が許されている。
連日のように大勢の観光客が押し寄せる
第3トンネルの説明をする他のグループのツアーガイド 日本語表記もある
第3トンネルの次に行ったのが都羅(ドラ)展望台。ここからは軍事境界線となるイムジン川から南北それぞれ2kmの非武装地帯(DMZ)越しに北朝鮮の領土内の住宅地や工業団地が見えるが、高層住宅は無人のダミーとのことである。写真撮影は展望台淵の1.5mの壁から3mほど手前に引かれた黄色線から駐車場側は許可されていて、この位置からだと軍事境界線の手前の敵方に対しての機密は守られることになる。
壁のところには300ウォンで2分ほど開く双眼鏡が設置されていて、北朝鮮の施設が一望できる。双眼鏡を除いていたら折しもその非武装地帯を一羽の鳥が飛んでいる姿をとらえた。鳥のように空を飛べたら国境など関係ないのだが、人間が引いた線一本でそこに住む人間の環境が違ってしまう。なんともいえなくなる現実をそこに見た。
壁のところには300ウォンで2分ほど開く双眼鏡が設置されていて、北朝鮮の施設が一望できる。双眼鏡を除いていたら折しもその非武装地帯を一羽の鳥が飛んでいる姿をとらえた。鳥のように空を飛べたら国境など関係ないのだが、人間が引いた線一本でそこに住む人間の環境が違ってしまう。なんともいえなくなる現実をそこに見た。
次に行ったのは都羅山駅。南北を結ぶ鉄道の韓国側の最後の駅である。金大中大統領の頃に南北の鉄道はつながれ、列車に乗って南から北へ一時訪問者が行ったり、支援物資が運ばれたりしたが、韓国側の大統領が変わったり北側の主席の健康問題や後継者問題などもあり、現在はまた途絶えている。ここが繋がれば韓国の南端のプサンからヨーロッパの西端ポルトガルまで文字通り大陸横断鉄道が貫通するのだが。
都羅山駅では入場券500ウォンを買ってプラットホームに出れる。ホームから北側の写真を撮ったり、たまたま止まっていた列車の写真を撮ったりしていたら、僕だけが車内に取り残される状態でドアが閉まってしまい大慌て。幸いドアの近くにいた日本語ツアーガイドの人が気付いて車掌にドアを開けてもらえたが、そのまま回送列車に乗って民間人規制区域外へと連れ去られるところであった。
都羅山駅では入場券500ウォンを買ってプラットホームに出れる。ホームから北側の写真を撮ったり、たまたま止まっていた列車の写真を撮ったりしていたら、僕だけが車内に取り残される状態でドアが閉まってしまい大慌て。幸いドアの近くにいた日本語ツアーガイドの人が気付いて車掌にドアを開けてもらえたが、そのまま回送列車に乗って民間人規制区域外へと連れ去られるところであった。
午前中に2本鉄道がやって来る ムンサンと都羅駅の行き先板
バスはいったん民間統制区域外に出て昼食となった。
臨津閣近くのレストラン ツアーに昼食(プルコギ定食)は含まれている
~ つづく ~