オホーツク流氷船と阿寒「冬華火」・層雲峡「氷瀑まつり」の旅 3月7日①

一夜明け、昨晩から10cmほどの新雪が舞ったものの、この日は朝から快晴となった。部屋の窓を開け湖の方を見ると、湖面から靄が立ち昇り横から射す朝陽の光で幻想的である。さらに遠くに目をやれば雄阿寒岳がくっきり見える。
この日は11時までに網走港に行き流氷船に乗らなければならず、阿寒湖温泉「御前水」を7:35に出発することになっていて、朝6:30からの昼食会場にはもう長蛇の列が出来ていた。

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部屋の窓から朝の阿寒湖を撮影 右の山は雄阿寒岳1370m

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朝の阿寒湖は氷上からの靄が幻想的

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朝食は6:30                           7:35「御前水」を出発

7:35に宿を出た後バスは東を目指す。最初の目的地は摩周湖である。途中除雪作業車とすれ違ったりしたが目立った渋滞もなく、阿寒富士や雌阿寒岳雄阿寒岳などの山が綺麗に見え、やがて摩周湖に到着。摩周湖も快晴で湖の全域がくっきりと見える。この時期は吹雪いたりガスったりして、バスを降りることもできなかったり見えなかったりすることも多いという。そういえば30年前に来た時も真夏だったが快晴で湖が全部見通せた。もしかして晴れ男?ここは霧に包まれてこそ神秘の湖なのに!

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途中で立ち寄った霧の無い摩周湖

摩周湖からは国道391号線を北に向かって走る。途中の弟子屈町川湯温泉は大横綱大鵬の出身地である。さらに北に向かい小清水を抜けオホーツク海へと出る。釧路と網走を繋ぐJR釧網本線に沿って西に進み原生花園を過ぎると車窓からオホーツクの海が見えるようになる。先頭にいるガイドさんからの「流氷が見えます」の声に車中は歓声に包まれる。事前に入っていた情報では流氷はここのところの暖かさで既に岸を離れはるか沖に行ってしまったとのことだったが、岸から数100mのところに見えた。着岸しているよりはむしろ少し離れて間に海面が見えた方が、より流氷なんだということが実感できるというもの。
さらにバスが走っていくと北浜駅という小さな駅舎と展望台が見えてくる。なんでも日本で一番海岸からの距離が近い駅だそうで、最近では中国のTVドラマの舞台になったそうで中国人の団体ツアーが必ず立ち寄っていくとのことである。次いで藻琴駅という小さな駅舎を過ぎると網走にと入っていく。

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オホーツク海に流氷が見えた時歓声が上がった  釧網本線北浜駅は中国TVドラマのロケ地となった

網走流氷観光砕氷船おーろら号の出る港に行くと駐車場にはすでにたくさんの観光バスが到着していて、定員を乗せた「おーろら号」はちょうど出港するところで、僕たちはその後で出航する「おーろら2号」に乗ることに。その前に今回のツアーで唯一の集合写真の撮影である。料金は1300円、ここは旅の記念に1枚購入。

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「おーろら2号」出航を前にツアーの集合写真

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僕たちが乗る「おーろら2号」 奥を通るのは一足先に出港した「おーろら号」

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港を出て行く「おーろら号」                         僕たちの船も出港

港を出てから3羽のセグロカモメがずっと僕たちの船を追いかけて飛んでいたが、どういうわけか流氷のあるところに来たら国旗掲揚マストや手すりに止まり僕たちと一緒に1時間の船旅を楽しんでいるかのようであった。無賃乗船だぞえ~。
最初は浮いている氷をはじいて進んでいたが、途中から何度か船首を持ち上げて砕氷しながら進んでいくのも体感できた。

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セグロカモメが追いかけてくる               流氷域に入った途端飛ぶことをやめた

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流氷を押しのけて船は進む

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船の最後尾に陣取ったバスガイドのアヤコさん、携帯を取り出し目の前のカモメをパチリッ!

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流氷は遠くまで続く

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一足先に出港した「おーろら号」が港に戻り始めた

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はるか沖に知床の山が霞んで見える

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こちらは一般席                          こちらは+400円の特別席

長い時間かけてやってきたのに、最大目的の流氷船に乗っている時間はあっという間に過ぎ去った。

~つづく~