オホーツク流氷船と阿寒「冬華火」・層雲峡「氷瀑まつり」の旅 3月6日①

静岡県西部地域は全国的にも杉花粉飛散量の多い地域。会社勤めの間、毎年2月後半からヒノキ花粉も含めGWまでアレルギーに苦しんできた。会社を辞めたらこの季節は沖縄辺りにマンスリーマンションでも借りて避難しようと目論んでいた。しかし今年は雇用保険の絡みもあり、月に2回以上求職活動をして「失業認定」を受けにハローワークに行かなければならない。それならば「失業認定」と「求職活動」の合間を縫って花粉のない地域に旅行しようと考え、現役時代も良く利用していた阪○交通社のツアーの中から『オホーツク流氷船と阿寒「冬華火」・層雲峡「氷瀑まつり」の旅 2泊3日』を申し込んだ。今は畑仕事もないので妻にも「一緒に行かない?」と声をかけたのだが、「そんな寒いところは、イヤ!」とにべもなく断られ、またまた一人で申し込んだ。

当日朝7時50分の集合時間に富士山静岡空港の団体受付カウンターに行くと大勢の人が集まっていて、参加者は実に46人ということであった。大型バスは添乗員の方が最前列の2席を使用するので、満席で空きなし。今回利用するフジドリームエアラインズの飛行機は76人乗りか84人乗りの機体なので半分以上の席がこのツアーの参加者で占められることになり、行きの飛行機は満席であった。
フジドリームエアラインズの飛行機に乗るのは、2009年12月に同じ旅行会社のツアーで参加した金沢日帰りの旅以来の2回目となる。フジドリームエアラインズは、2009年6月4日富士山静岡空港が開港した翌月から運行を始めた、静岡県内の有力企業が親会社の新しい航空会社で、当初はブラジル・エンブラエル社製の機体2機で、静岡⇔小松、⇔福岡、⇔熊本、⇔鹿児島などの路線をスタートさせた。ちょうどその年、日本航空の赤字が国家的大問題となり数多くの不採算路線の廃止を余儀なくされたが、それを引き継ぐ形で静岡⇔信州松本⇔札幌、⇔福岡、さらに(愛知)県営名古屋(小牧)⇔福岡など、順次路線を拡大してきた。それに伴い現在は5機の飛行機を所有している。
ユニークなのは、機体の色を1機ごとに変えてきていることであろう。当初、1号機がドリームレッドで2号機はライトブルーでスタートしたが、その後ピンクの3号機、静岡といえばお茶のグリーンが4号機、みかんのオレンジ色が5号機と機体を増やすたびにカラフルになっていく。前回乗った時は往復ともライトブルーの2号機だったので、今回は何色なのだろうかと機体の色に期待を膨らませていた。
チェックインし搭乗ゲート前に行くと、ゲートにはピンクの機体とグリーンの機体が繋がれていた。また駐機場にはオレンジの機体に昇降階段が取り付けられていた。結果、8:30発の福岡行きがグリーン。僕たちが乗る8:45発松本経由札幌行がピンク。そしてこの日は奄美大島へチャーター便が飛ぶということでオレンジの機体はそれに使われたようである。ちなみにレッドとライトブルーの機体はこの朝、名古屋や福岡辺りに配置されていたと思われる。

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ターミナルビルに近い所に駐車                     富士山静岡空港の管制塔

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ゲートにはピンクの機体、駐機場には橙色の機体         搭乗ゲートに緑の機体がもう一機

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信州松本空港経由札幌新千歳空港行にはピンクの機体が使われた

定刻通りに出発した飛行機は40分程度の飛行で信州松本空港に降り立った。松本は山岳地帯なので山や谷から発生する気流が複雑で、往復で2回の着陸と2階の離陸を経験したが、その都度他の空港では感じたことのない揺れがあった。
松本では一旦飛行機を降り、待合室に入る時にトランジットカードを渡された。行きは静岡⇒松本も松本⇒札幌も満席だったが、周りの顔触れが若干違っていたので、松本で降りる人や松本から乗った人もそれぞれあったようである。

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信州松本空港に到着、周囲は山また山                搭乗券とトランジットカード

札幌には定刻通りの11:35に到着し、預けた荷物を受け取り出口に行くとここから合流する添乗員とバスガイドが緑色のツアー旗を掲げて待っていた。さっそくバスに案内され張りだされた座席票に従い着席。今回のツアーは2人参加が最も多く、4,6人参加の人もいた。奇数だったのは一人参加の僕と3人連れの静岡のKさん一家だったので、僕は常にKさんのご主人と隣り合わせでいつも窓側に座ることが出来た。
バスに乗り込むとまず昼食に「空弁」が配られた。かに弁当でまず北海道に来たんだということが感じられた。その後添乗員さんの自己紹介とコース説明、さらにバスガイドさんへとマイクが渡った。

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雪景色の札幌新千歳空港に到着

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今回のツアーの目印は緑の旗                        千歳バスに乗り込む

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昼食はバスの中。新千歳空港の数多くの「空弁」の中から「かに北海弁当」が配られた

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3日間の行程 1日目=赤、2日目=青、3日目=緑

今日は阿寒湖温泉までの移動がメイン。千歳東ICから高速に乗り夕張ICでいったん降りる。夕張から占冠(しむかっぷ)までは高速が無いので一般道を走り、途中一か所で占冠村の道の駅でトイレ休憩。占冠ICから再び高速に乗り十勝清水ICで降り日勝峠ドライブインという所で休憩。十勝平野の広々として風景が目の前に広がる。ここではバスガイドさんお勧めの、大福の上に大納言豆を乗せほくろに見立てた「ほくろ大福」とハスカップという紫色の果実を入れた「のむヨーグルト」を素直に買って飲み食いした。

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二度目の休憩は日勝峠の清水ドライブイン

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バスガイドさんのお勧めは「ほくろ大福」      さらに「のむヨーグルト・ハスカップ入り」

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日勝峠から広々とした十勝平野を眺める

三度目の休憩は足寄町の「あしょろ庵」で休憩および乳製品の説明とショッピング。足寄といえば元衆議院議員(現在服役中)の鈴木宗男氏と歌手の松山千春が有名。「あしょろ庵」は松山千春の先輩が経営するドライブインで、店内にはまだ髪の毛がふさふさだった頃の写真パネルが多く展示され、常に松山千春の歌が流れていた。
そういえば30年ほど前の新婚間もない頃に利尻・礼文と道東を巡るツアーに参加したことがあったが、その頃は松山千春の全盛期で観光バスで松山千春帝の前まで行ったという記憶がよみがえった。

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三度目の休憩は「あしょろ庵」

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足寄といえば松山千春

そうこうするうちにこの日の宿泊先である阿寒湖温泉「御前水」という観光ホテルに到着した。

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17時半にこの日の宿泊地の阿寒湖温泉「御前水」に到着

~つづく~