[その12] 47:関~48:坂下~49:土山~50:水口~51:石部 (2009.10.31,11.1)⑤

峠の茶屋のあった辺りから左手に入る小道があり「鏡岩」という案内標識が建っている。小道を左に少し入ると「田村神社跡」の石碑があり、さらに150mほど行った突端に「鏡岩」と呼ばれる大きな岩がある。珪岩が断層によって磨かれて鏡のようになり露出している岩で、別名「鬼の姿見」と呼ばれている。その岩を回り込むと鈴鹿山系の山並みと国道一号線のヘアピンカーブが見下ろせる。

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茶店跡にある鈴鹿峠の由緒書き                        田村神社跡の石碑

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三重県指定天然記念物「鈴鹿山鏡岩」

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国道一号線のヘアピンカーブ

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山並みをバックにもう一枚(13:25)

「鏡岩」から茶店跡に戻るのに、つくづくこの日が晴れの良い天気でよかったと思えた。もし雨だったら「鏡岩」近くの岩場が滑りやすかっただろうし、僅か150mの杉林も霧がかかって道に迷ったかもしれない。
元に戻って土山方面に歩き始めるとすぐに杉林を抜けて、茶畑が広がっていた。「土山茶」という茶所だそうで、掛川の茶畑と似た風景に心なしかホッとする。地名からしていつしか滋賀県に入ったようだが、はっきりここが県境であるというような目印を見逃したようである。

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茶店跡から土山方面に向かって歩き始める(13:30)     左・江戸、右・京大阪を示す土山の標識

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「土山茶」の茶畑 掛川にもこんな風景が広がっている

更に歩を進めると、「万人講常夜燈」と呼ばれる大きな石灯籠が目に入ってきた。江戸時代から多くの旅人を見守ってきたことをおもい、また当時の技術で一体どうやってこんな大きな石を上に乗せたのか、など考えると感無量である。ここに無人休憩所があるので一休み。

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大きな石灯籠が目に入ってくる 手前は無人の休憩所

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「万人講常夜燈」(13:35)

~つづく~