[その10] 42:桑名~43:四日市~44:石薬師~45:庄野~46:亀山~47:関 (2009.9.19,20) ①

8月の夏休みはソウルへ、そして先週は沖縄へ行ったこともあり、なおかつ陽射しの暑い夏の期間を回避したこともあって、2ヶ月も間があいてしまった。
東海道は宮宿から桑名までは「七里の渡し」といって海路になる。この区間木曽川長良川揖斐川の3本の川が有り、昔は良く洪水があったため陸路ではなく海路になったという。現在はもちろん河川の整備もされ、さらに伊勢湾・名古屋近辺の埋め立ても進み、渡し舟の定期便は存在しない。
10月25日、この区間堀川まちネットという団体が「旧東海道七里の渡し船旅」を開催するというので、これに申し込んだ。
しかしそれまで待っていると、今年中に今日まで辿り着くことが困難になってしまう。どうせ小間切れ旅なのだから、桑名から先の区間を歩くことにした。
遠方まで行くと時間や交通費にロスが多くなるため、今回は途中1泊で47番目の関宿まで歩くことにした。関宿から先は鈴鹿峠越えが待っており50番目の水口宿までは最寄の鉄道駅がないため一気に歩く必要がある。そのため今回は関までは行っておきたいと考えた。宿泊はビジネスホテルのある四日市市内を予約した。

朝7時過ぎに掛川を出て普通電車を乗り継ぎ、9時半過ぎに近鉄名駅に降り立った。桑名駅はJRと近鉄の両方が一つの駅舎に入っており、東口の改札を出て七里の渡し跡を目指す。通りに出るとまだ午前中なのにもかかわらず「桑名の蛤」を焼く香ばしいにおいが鼻をつく。道標に従い「七里の渡し跡」まで1.3km。ちょっと足を延ばして桑名城址の「九華公園」を少し散策してから、揖斐川に出て「七里の渡し跡」に行った。

イメージ 1イメージ 2
名駅(9:45)                           市内の所々に立っている道標

イメージ 3イメージ 4
広い揖斐川、中州の向こうが長良川               川の堤防側から見た七里の渡し跡

イメージ 5
水門統合管理所・蟠龍櫓(ばんりゅうろ)

堤防から陸地側の「七里の渡し跡」の鳥居と常夜灯のある区画に回る。道路の隅に「七里の渡し」の道標が建つ。
「七里の渡し」のすぐ脇にあった桑名宿の本陣と脇本陣は、現在「山月」と「船津屋」という高級料亭になっている。

イメージ 6イメージ 7
七里の渡し跡の鳥居と常夜灯                         七里の渡しの道標

イメージ 8イメージ 9
イメージ 10
左・脇本陣跡の船津屋                            右・本陣跡の山月

本陣前の角の「七里の渡し」の道標から南に向かって真っ直ぐ延びている旧東海道を歩き出した。

イメージ 11
南に向かって真っ直ぐ延びる旧街道(10:30)

~つづく~