ドイツ・アウクスブルク出張 2日目 (5/20)

今回の出張に当たって格安チケットの手配の関係で、行きは土曜日発帰りは土曜日帰着のチケットしか取れなかった。
そのため2日目の日曜日は一日フリーで、時差調整を兼ねて観光に充てることができた。といってもAugsburgには何度も来ているため、ロマンチック街道沿いの名所やミュンヘンにも何回も訪れたことがあり、今回は滅多に行けない所に行ってみたくなった。
それは1995年の10月に一度行ってみたことがある、Zugspitzという標高2962mのドイツで最も高い山である。そのときは山頂が-10℃で建物の外に出ただけで凍えて、ビデオを持参したのだがビデオカメラを構える手が凍えたのと、温度が低すぎて電池の電圧も下がり、残念ながら建物の外に5分といられなかった記憶がある。今回はそのリベンジのつもりで出かけた。
Augsburg駅でBayern Ticketという、週末に5人のグループでバイエルン(Bayern)地方の区域内の普通列車を自由に乗りこなせる一日券を27ユーロで購入し、Garmisch-Partenkirchen(ガルミッシュ-パルテンキルヒェン)というオーストリアインスブルックとの国境に近い、かつてオリンピックが開催されたことのある、ジャンプの国際大会で名の通った所まで行った。普通列車を乗り継ぎ約2時間45分くらいかかった。
今度はそこから登山電車とロープウェーの一日周遊券を42ユーロで購入した。登山電車は山岳を走るためアプト式を採用している。Garmisch-Partenkirchenから途中で電車を乗り換え1時間15分くらいで、Zugspitzplattという標高2600mの山腹駅に出る。この時、最後の25分間は山腹に掘られたトンネルの中を通る。
Zugspitzplattにはロッジがあり、そこで昼食を摂った。日本では観光地の展望台で食事しようとすると、ともすれば平地の倍くらいの料金を請求されるが、ここでの食事料金はほぼ平地並みであった。青空と見晴らしの良い屋外での食事は、非常に満足できるものだった。
昼食の後、今度はロープウェイに乗り換え山頂を目指す。約10分ほどでZugspitzの山頂駅に到達する。展望台はそこから階段を4階分ほど昇らなければならないのだが、何せ3000m弱のところゆえ妙に息が上がり足が重くなるのを感じた。
山頂からの見晴らしは、山腹からの見晴らしよりも更に一段とパノラマミックになる。遠くオーストリアからスイス方面の高い山々を見渡すことができる。
一方ドイツ側は急に落ち込んでいて、眼下にEibseeの青が緑の森林の中にひときわ輝いていた。
帰りはそのEibseeまで一気に2000mほど降下することになる。途中に柱が2本あるだけで最初の1200mほどはまっすぐに谷底へ降りて行く感じである。当然増圧により耳に違和感を覚えることになる。
Eibseeはピクニック客が多く滞在し、湖岸で水浴びをする人の姿も見えるが、おそらく水は冷たいと思われる。たいていの人は水着姿では有るが日を浴びるのが目的のようである。
帰りはEibseeから再び登山電車に乗り、ふもとのGarmisch-Partenkirchenまで戻る。途中のどかな田園風景の中サイクリングやウォーキングする人の姿を多く見かけることができる。子供連れの姿も多い。
当初この後Munchenまで行くつもりでいたが、自然の風景を充分堪能したことで、次の日からの仕事のことを考え、そのままホテルに戻ることにした。


イメージ 2
車窓に広がる田園風景にベートーベンの第6番が妙に懐かしい

イメージ 3
Garmisch-partenkirchen駅

イメージ 4
Zugspitzplatt行きの登山電車

イメージ 5
アプト式の線路が続く

イメージ 6
登山電車から見る高い山々

イメージ 7
Zugspitzplattでの昼食

イメージ 8
Zugspitz山頂(2962m)

イメージ 9
山頂から見るEibsee