日本帰国(10月17日)

マダガスカルからバンコクを経由して、朝7時10分のほぼ定刻通りに中部空港に着き、検疫の調査書の提出やパスポートコントロール。その後一番心配だったバッゲージも無事手元に戻り、通関を終えて帰国した。
この日はいつもより手荷物が多いので、今年運行を開始した遠鉄バスの中部空港・掛川線を利用しようとまず空港バスの案内板を見てみたが、磐田・掛川行きには白い紙が貼ってあり、何のことはない利用客が少ないため廃止されたと思われる。
仕方がないので来た時の反対に名鉄を利用し名古屋まで出て新幹線にて掛川に戻ることにした。窓口で中部空港から名鉄・名古屋までの乗車券と快特μチケット\1200_を買うのに千円札を2枚出しおつりの小銭を貰った。
次に自動改札を抜けて、喉が渇いていたのでお茶のペットボトルを買いに売店の方に行こうとすると駅員に呼び止められた。チケットを自動改札から取るのを忘れたためである。
お茶も買い、8時9分発の快特2号車5B席に座り2~3駅来たところで何気なく手に取った財布がいつもより薄いということに気付いた。どうも財布に挟んでいた運転免許証とクレジットカードを入れたケース(下の写真)がないのである。ポケットの中やバッグの中を探すけれど見つからない。どうも落としたらしいと思って一瞬頭の中が真っ白になった。どこで?いつ?ひょっとして海外で?最後に名鉄の切符を買ったときは有った?結局しょうがないので朝倉という駅まで来て、中部空港まで引き返すことにした。
空港に戻り遺失物はどこに行けば良いかと聞くと駅長室だというので、行くと誰かが拾って届けてくれたことが判り、運転免許証だったので直ぐに手元に戻って来て一安心した。
さあ、それでは名古屋までどういう風に行こうかと駅長さんに聞くと、2番線の後発の急行が行きます。後ろの銀色の4両です。と親切に教えてくれた。
このときの僕はもうカードケースのことが解決し、安心しきって何も考えることができなくなっていたらしい。2番ホームに行くとちょうど発車ベルが鳴り、駅員が急いでくださいとわめいていた。それで前の方に停まっている赤い車両のところまで走って行き飛び乗る形になってしまった。
駅長から言われた後発の銀色の新可児行きに乗るように言われたのを思い出したのは、列車が走り出してからだった。そのとき走ったことで暑く感じた僕は後ろに背負ったザッグを既に網棚の上か座席に置いてしまっていた。
駅長の言葉を思い出した僕は、次の駅で後発の急行を待つことにして荷物を持って降りた。荷物を持って降りたはずだったが電車が出た途端に背中の軽さに気付いた。
さらに間が悪いことには、その降りた駅が臨空常滑という無人駅で駅員がいなかったのである。しばらく探し回って連絡用のインターホーンを見つけ隣の常滑駅に連絡し事情を話すと、前に乗っていた電車が太田川行きなので車掌と連絡を取って荷物があればそこで回収するから、とにかく太田川まで行ってくれと言われた。
次に来た急行に乗り、ちゃんと見つかっただろうか?コンピュータとカメラが入っているので誰かに持っていかれてないだろうかとか?などまたまた自己嫌悪に落ち込みながら太田川駅に着いた。
太田川駅は出口が両側にあるため一回階段を登り最初行った西口には事務室がなく、また重いバッゲージと手荷物を持って階段を上り下りし駅長室に行くと、幾度となく一緒に旅をして来た黒いバッグがそこにあってまたまた安心した。太田川駅が名古屋と同じ方面だったのは不幸中の幸いであった。豊橋など違う路線に行っていたら追っかけるのも大変であった。
それからは名鉄名古屋できちんと降りる。新幹線の切符を買って財布の中、お釣り、切符の取り忘れを確認する。とぶつぶつつぶやきながら行動していた。新幹線の中で寝過ごしても困るので、手前の浜松駅を過ぎたらすくに立ち上がって荷物の確認をし、11時40分に掛川駅に戻ってきた。順調ならば10時頃には着いていたと思われるのだが...

日本に帰ったという安心感からか、無意識な行動を何回かしていたことが今回の度重なるトラブルの原因と思われる。
それにしても日本は治安の良い国だ。こんなトラブルを外国で起こしたときには???

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落としたのは免許証の入ったこの部分

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電車に忘れたのはこのバッグ