奥大井・接岨峡ウォーキング (2016.11.20)
今回のウォーキングは、10月にアップした家山でのJRさわやかウォーキングを見た、facebook友達のIさんからのリクエストで実現した。
Iさんとは2011年に発生した東日本大震災への支援活動ボランティアで知り合いfacebookの友達となっていたのだが、今年の3月に5回目の追悼イベントを区切りとして支援活動から退会したことにより少し疎遠になりかけていた。
家山でのさわやかウォーキングのブログを読んだIさんからの今度ウォーキングに誘ってくださいという呼びかけに答え、これまで車で出かけることが多かった奥大井の紅葉狩りに、家山でのウォーキングの時に40数年ぶりに乗った大井川鐵道に乗って出かけることを企画した。
企画したのはよいけれど、運行本数の少ない大井川鐵道は実際に歩いて乗り継ぎなどを確認しなければ安心できないと、2週間前の11月5日に妻と二人で下見に出掛け、それをもとにウォーキングの案内を作成してIさんとIさんの誘った女性たちとのウォーキングに備えた。
Iさんとは2011年に発生した東日本大震災への支援活動ボランティアで知り合いfacebookの友達となっていたのだが、今年の3月に5回目の追悼イベントを区切りとして支援活動から退会したことにより少し疎遠になりかけていた。
家山でのさわやかウォーキングのブログを読んだIさんからの今度ウォーキングに誘ってくださいという呼びかけに答え、これまで車で出かけることが多かった奥大井の紅葉狩りに、家山でのウォーキングの時に40数年ぶりに乗った大井川鐵道に乗って出かけることを企画した。
企画したのはよいけれど、運行本数の少ない大井川鐵道は実際に歩いて乗り継ぎなどを確認しなければ安心できないと、2週間前の11月5日に妻と二人で下見に出掛け、それをもとにウォーキングの案内を作成してIさんとIさんの誘った女性たちとのウォーキングに備えた。
妻との下見を踏まえ作成した、今回のウォーキングの案内書…1面
今回のウォーキングの案内書…2面
ウォーキングの前日(19日)は一日中雨。しかし当日は天気予報通り朝から雲一つない秋晴れで、この季節としては気温も上がり絶好の行楽日和。
予定通り金谷駅から大井川鐵道に乗り、紅葉真っ盛りの接岨峡へと出かけた。
予定通り金谷駅から大井川鐵道に乗り、紅葉真っ盛りの接岨峡へと出かけた。
2週間前は空席が目立っていた大井川鐵道は、いくら公共機関よりも自家用車の方が便利な大井川沿線とはいえ、紅葉シーズンに入った大井川鐵道はほぼ満席状態。寸又峡や接岨峡、井川などの奥大井へは千頭駅で乗り換える。
今日のコースの下車駅は接岨湖上に飛び出した半島の先端にある奥大井湖上駅。千頭から南アルプスあぷとラインに乗り換えて大井川を遡っていく。
今日のコースの下車駅は接岨湖上に飛び出した半島の先端にある奥大井湖上駅。千頭から南アルプスあぷとラインに乗り換えて大井川を遡っていく。
トンネルなどを抜け泉アーチ橋を見て進む
大井川鐵道の千頭から先の区間は中部電力の発電所の建設や維持管理のための設備を買い取ったものであるが、1972年着工2002年完成の長島ダムは完成後にそれ以前の区間が水没してしまうために市代駅から先の区間を改良し、特に長島ダムまでの1000分の90の急勾配をアプト式の区間とした。
以前信越本線の軽井沢まではスイッチバックとアプト式の区間であったが、国鉄からJRへの民営化後長野新幹線開業に伴い廃止され、2002年以降井川線に設置されたアプトいちしろ駅から長島ダムの間が日本で唯一のアプト線区間となっている。
アプトいちしろ駅で千頭から走ってきた列車の後方にアプト式の機関車を連結し、2本のレールの中央に設置されたラックに機関車で駆動される歯車をかみ合わせて登っていくのである。そして長島ダム駅で切り離して、下ってくる列車を牽引していくことになる。
またアプトいちしろ駅では連結時間を利用して地元の奥大井奥泉振興会の主婦が手作りの柏餅を販売していて好評である。
余談であるが大井川鐵道の社名は、鉄という字が「金」を「失」のは縁起が悪いということで「鉄」ではなく、さらに一般的に変換される「鐡」でもなく下に「王」の字の入った「鐵」という字が充てられているが、その効果も薄く万年赤字に苦しみ現在は北海道資本の会社に再建を託している。
以前信越本線の軽井沢まではスイッチバックとアプト式の区間であったが、国鉄からJRへの民営化後長野新幹線開業に伴い廃止され、2002年以降井川線に設置されたアプトいちしろ駅から長島ダムの間が日本で唯一のアプト線区間となっている。
アプトいちしろ駅で千頭から走ってきた列車の後方にアプト式の機関車を連結し、2本のレールの中央に設置されたラックに機関車で駆動される歯車をかみ合わせて登っていくのである。そして長島ダム駅で切り離して、下ってくる列車を牽引していくことになる。
またアプトいちしろ駅では連結時間を利用して地元の奥大井奥泉振興会の主婦が手作りの柏餅を販売していて好評である。
余談であるが大井川鐵道の社名は、鉄という字が「金」を「失」のは縁起が悪いということで「鉄」ではなく、さらに一般的に変換される「鐡」でもなく下に「王」の字の入った「鐵」という字が充てられているが、その効果も薄く万年赤字に苦しみ現在は北海道資本の会社に再建を託している。
列車は長島ダム駅でアプト式の機関車を切り離し、長島ダムで堰き止められてできた接岨湖上の半島にある奥大井湖上駅で列車を降り、湖面から70mの高さの鉄道橋の上を進みトンネル脇の急階段を登りさらにレインボーブリッジのビューポイントまで行った。
湖面から70mの高さの鉄道橋の上から紅葉の山々を望む ただしこの時間帯は逆光であった
乗ってきた電車に追い抜かれる
トンネル脇の急階段を登る 下見時の写真のため紅葉していない
トンネルの真上からレインボーブリッジを振り返る
ビューポイントでレインボーブリッジの写真を撮った後接岨峡温泉駅方面に向かい、南アルプス接岨大吊橋で大井川の対岸に出て八橋小道(栃の木橋→桜橋→水楢橋→椿橋→桑の木橋→宮沢橋→犬返り橋→神の沢橋)を散策し、最後は接岨峡大橋を渡って接岨峡温泉駅に着いた。
岩瀧不動堂
宮沢橋の中央で記念撮影 奥に見えているのは接岨峡大橋
接岨峡大橋の上から井川方面を望む
接岨峡温泉駅から12時5分発の千頭方面への上り列車に乗り、先ほど降りた奥大井湖上駅を乗り越して長島ダム駅まで行った。(下見の時には接岨湖温泉駅から長島ダム駅まで県道を歩いたのだが1時間ほどかかる上に、周りが杉林で見通しが良くないため本番では列車に乗った。)
長島ダムの上から接岨湖方向を望み湖面の噴水を眺め、下流側の放水はなかったがしぶき橋を見下ろして対岸の四季彩公園へ。芝生は前日の雨でぬれていたので東屋で昼食をと思っていたのだが、他の人が使っていたので木製のベンチに腰を掛けて昼食。周りの芝生にはところどころ鹿の糞が転がっていた。
長島ダムの上から接岨湖方向を望み湖面の噴水を眺め、下流側の放水はなかったがしぶき橋を見下ろして対岸の四季彩公園へ。芝生は前日の雨でぬれていたので東屋で昼食をと思っていたのだが、他の人が使っていたので木製のベンチに腰を掛けて昼食。周りの芝生にはところどころ鹿の糞が転がっていた。
昼食の後はアプトいちしろキャンプ場を経て、廃線となったトンネルの中を通りアプトいちしろ駅に向かった。トンネルの中は人感センサーによりお化け屋敷のようになっていてミステリートンネルとして趣向が凝らされていた。
昼食後アプトいちしろキャンプ場へと降りて行く
トンネルを一つ抜けるとアプトいちしろキャンプ場に出た
キャンプ場の横を見ると1000分の90の急勾配の斜面が見えていた
真っ暗なトンネルの中を懐中電灯をたよりに進むと人感センサーで何かが浮かび上がった
それは三匹の河童であった 他にもいくつかのお化けの仕掛けがしてあった
この日一番の紅葉をバックに、歩き疲れたぁ~!
千頭駅には定刻の14時21分に到着し、隣のホームで待つ14時35分発の金谷駅の普通車に乗り込んだがもう満席に近い。隣のホームを見ると18分後に出るSL急行かわね路2号が停まっていた。SL料金¥800が別途必要になるが座っていけるならばと千頭駅の駅舎まで行き乗車券を購入。新金谷駅行きのSLに乗り終点の新金谷駅まで行き、続けて金谷駅まで連絡する普通列車に乗り換えて金谷駅に戻った。
最近大井川鐵道や山口線の津和野などで運行されている観光用のSL列車について、つい最近まで間違って理解していたことがある。中高校生時代僕の田舎の信越本線の横の道路を自転車通学で走っていて、蒸気機関車に並ばれると吐き出される真っ黒な煙に鼻や喉・肺などがやられていたという印象があった。それがトラウマとなって僕の意識のどこかにあり、現役時代にISO14001などの環境保全活動の担当責任者だったことで二酸化炭素などの削減活動を展開していたことから、単なる懐古趣味で走る観光SL列車につい最近まで嫌悪感を持っていたのだ。
ところが先日家山駅でのウォーキングの時にSLを見かけ、今の時代に石炭を炊いて走っているわけではなく、ポーズで吐き出している白い煙はディーゼルなどで作り出したスチームであることに気づいた次第である。
最近大井川鐵道や山口線の津和野などで運行されている観光用のSL列車について、つい最近まで間違って理解していたことがある。中高校生時代僕の田舎の信越本線の横の道路を自転車通学で走っていて、蒸気機関車に並ばれると吐き出される真っ黒な煙に鼻や喉・肺などがやられていたという印象があった。それがトラウマとなって僕の意識のどこかにあり、現役時代にISO14001などの環境保全活動の担当責任者だったことで二酸化炭素などの削減活動を展開していたことから、単なる懐古趣味で走る観光SL列車につい最近まで嫌悪感を持っていたのだ。
ところが先日家山駅でのウォーキングの時にSLを見かけ、今の時代に石炭を炊いて走っているわけではなく、ポーズで吐き出している白い煙はディーゼルなどで作り出したスチームであることに気づいた次第である。
SL・C11に乗って新金谷まで帰った