エチオピア旅行記 ダロル火山 (2016.1.29)

今回エチオピアに行きたかったのはラリビラの岩窟教会と共に、ダナキル砂漠のダロル火山の奇形を見てみたかったからである。毎月のように送られてくる旅行パンフレットの中に赤・黄・緑の鮮やかな色彩の風景を見た時に、ここには一度は行ってみたいと思ったのである。
イスラエルとヨルダンの間にある死海からシナイ半島、紅海を通り、アフリカ大陸の東側を左右に引き裂くように南北に走る大地溝帯がある。人間の歴史とは比較にならないくらいゆっくりと流れる地球の時間。やがていつかはアフリカ大陸はこの大地溝帯によって分断されてしまう時が来るという。
プレートテクトニクスによると日本はユーラシアプレートにフィリピンプレートが潜り込み、さらに北アメリカプレートも沈み込んでいて地震の巣窟となっていて火山活動も活発である。それとは反対にアイスランドではユーラシアプレートと北アメリカプレートが年に数センチの単位で離れて行く所があり、ここもまた地震が多く火山活動も活発になっている。
日本やアイスランドほど激しくはないが大地溝帯でも徐々にではあるがプレートは動いていて、地球で一番低い点といわれる海抜-418mの死海や、今回行ったエチオピアのダナキル砂漠の海抜-120mというように、海面より低い地点が存在しているのである。
今回行ったダロル火山では酸化鉄の赤、鉄噴き出した硫黄の黄色、そしてPH1の強酸性池の緑が混じり合って奇抜な地形を見せてくれているのである。

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ダナキル砂漠はエチオピアの北東部にある 北には分離独立したエリトリアがあり治安は不安定である

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ダナキル砂漠の中にあるダロル火山のクレーターはグーグルアースでも識別できる

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さらに拡大すると緑色の水たまりも見えてくる

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亀の甲羅のような岩肌をした山を登って行くと黄色の地面が見えてくる

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表面には亜硫酸硫黄の煙がたなびいている

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周りは酸化鉄で赤味を帯びている

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噴き出した硫黄は結晶化して花畑ようである

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拡大して見ると花のようにも見え、海の中の珊瑚のようでもある

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噴き出し方によっては小高い山のように盛り上がってもいる

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水が溜まり緑の池になっている所はPH1の強酸性となる

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噴き出して盛り上がった酸化鉄が亀の子状に結晶化しひび割れた岩盤

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そこに硫黄が噴き出してできた地形

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第2次世界大戦当時イタリア軍に支配されていたが1941年にイギリス軍により解放された

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荒涼とした絶景が広がる

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塩の結晶が霜柱のようになっている所もある

=つづく=