南アフリカの旅 9~10日目 (2014.10.19-20)

ついに最終日になってしまった。この日は出発がちょっと遅めの9時なのでモーニングコールはなし。朝食は7時からなのだが、僕は7時半過ぎにレストランに行った。朝食に行く前にバッゲージを自分の部屋の前に出して置くのを忘れなかった。
レストランに行ったのがちょっと遅めだったので、もう食べ終わっている人もだいぶいた。今回の旅の途中、一人参加の僕は出来るだけ多くの人たちと食事のテーブルをご一緒した。この日の朝もパンを取ったりオムレツを頼んだりしていると、千葉県から参加のご夫婦に声をかけていただき一緒のテーブルに着くことに。ところが楽しかった旅行の思い出話をしていて、恒例の朝食に食べた皿の写真撮影を忘れるという珍しいことをしてしまった。

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朝6時ちょっと前に太陽が顔を出した

ビクトリアフォールズを13:15に出発なので、空港へは11時前に行けば良い。このツアーではそれまでの時間に学校か一般家庭の訪問という予定が組み込まれていて、この日は日曜日だったのだが学校訪問であった。旅行前に添乗員から挨拶の電話があった時に、最終日の学校訪問の際に家にある不要な文房具があったら持って来てと言われていたのだが、鉛筆が何本かと使いかけの色鉛筆のセットがあったのでそれをパッキングしたものの、もう少しあった方が良いかなと近くの店でノートを買い足して持ってきておいた。
ホテルを出て向かったのはジンバブエのビクトリアフォールズの地域にあるチャマポンド小学校。4歳から12歳までの1800人の子供たちが通う公立の学校で、先生は50人ほどで1クラス40~50人。午前か午後の2部制になっていて給食は無いとのこと。年間の授業料は$150ほどだがローンを組んででも子供を通わせるのだとか。親たちも学校教育の重要性を理解しているのだろう。
授業内容としては、国語として公用語である英語が使われており、理科や算数の時間もあるという。日本でいう家庭課に相当する料理の時間や、生活する上で有効な農業の時間もあって校内に菜園も作られていた。
日曜日なので子供世代だけでなく親の世代も学校に来ていて、それは僕たちが訪れることとは関係なくサンデースクールが開催されていた。きっと親の時代には満足な教育を受ける機会も与えられていなかったのであろう。そんな人たちは教室で討論会のようなことをやっていたり、料理教室もあった。
僕たちは子供たちを相手に、日本のことについて知っていることを話してもらったり、一緒に「幸せなら手を叩こう」の歌を歌ったりして、45分ほど滞在した。

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CHAMABONDO小学校に到着

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国際ロータリークラブのプログラムが2009年10月29日に開催された

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サンデースクールで教室の中で集まっていた人たち

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壁にはアフリカらしくサイの絵が描かれていた

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僕たちは子供たちの待つ青空教室に案内された

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緑色の制服を着た子や私服の子、小さな妹を連れた少年もいた

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子供たちと一緒に「幸せなら手を叩こう」を合唱した

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農業の時間にここで野菜を作っているのだとか

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滞在時間があっという間に過ぎ、僕たちのバスを見送りに来てくれた

学校訪問を終えビクトリアフォールズの空港へ。南アフリカヨハネスブルクまで行くのだが国際線ターミナルはオープンしていず、来た時と同じく国内線のターミナルに入った。南ア航空のカウンターはエコノミークラスとビジネスクラスのカウンターの二つしかなく、僕たちが添乗員も含めて26名も並んだので一時的にパニック。僕が最後尾で、時々ビジネスクラスの人間が途絶えるとそちらでも受け付けてくれたが、結局30分以上かかってしまった。僕の後ろにはヨハネスブルク経由でオーストラリアに帰るという若い女性の二人連れが並んだが、列が流れなくてはしょうないのでおしゃべりを。シドニーまで行くのだそうだが、直行便は無くオーストラリア西岸のパース経由になるのだとか。それでも香港までの13時間に比べれば半分近くの7時間で乗り換えになるということだったが、お互いに長い時間飛行機に乗らなければならないねと慰め合った。
チェックインも終わり出国審査、セキュリティチェックと進む時にムッとする出来事が。若者3人が大きなバッグを手にセキュリティチェックの長い列を無視して、僕のパソコンを通しているコンテナとバッグの間の隙間に割り込んできたのである。パソコンは既にX線装置の先に行っているのに、彼らの荷物がチェックに引っ掛かり行ったり来たり、傍若無人な態度に係の人に聞いたら「お役人だから」のひと声。どこの国でもお役人には弱いわけね! まあそれでも日本じゃ考えられないけどね。
水は没収されたし、小さな空港でラウンジはあったものの扉は閉ざされていてプライオリティパスのマークは見えないし、で結局バーでコーラを買うことに。$3なのだがあいにく$10札しかなく、南アのランドでも良いかと聞くとOKだという。日本での換算レートから予測しR30出したら、R40必要だという。どうせ余っているのだからと素直に出したが、コーラ1缶500円って高くない?

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ビクトリアフォールズ空港の国内線ターミナルに入った

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チェックインカウンターに26人の日本人団体が押し寄せた 秤はアナログ

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搭乗予定時刻を30分以上過ぎてようやくヨハネスブルクに向け出発

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機内で出た昼食 左のものはクスクス、右のものはチキンの煮込み(カレーではない)

南アフリカヨハネスブルクに到着。ここではトランジットでもパスポートチェックが行われトランジットのスタンプが押された。さらにセキュリティチェックも。
香港行きの搭乗時間までは45分ほどになっていたが、先日ビクトリアフォールズに飛んだ時と同じラウンジに行き水分補給。搭乗時間前にゲートに向かう途中で残りの南アランドを使おうとチョコレートを購入。最初の頃ウォーターフロントのスーパーで買った物は20ピースでR67.99だったが、ここでは10ピースがR60。倍の値段だがランドを使い切るのだと3個買い、他にR24の物を1個買ってR0.5だけ残った。他にコイン収集用に市中で流通する各コイン1個ずつは別に確保しておいたのだが。
先日ビクトリアフォールズに向かう時はA25ゲートだったのだが、この日はAの30番台のゲートで向かう途中に別のラウンジもあり、こちらの方が近くて良かったなと反省。

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ヨハネスブルク・オリバータンボ国際空港に到着

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プライオリティパスの使えるラウンジに立ち寄り水分補給

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香港行きSA286便の機材

ヨハネスブルクから香港までは12時間以上の長旅。いつも通りに通路側の席を確保したので一安心。左の窓側の席ではA席の人が通路側に座っていて、後からやってきた他の団体の日本人客ともめている。「私は足が悪いから通路側にしたいのだ」とそのご夫人はおっしゃるのだが、日本人の方も通路側が私の席だからと譲らない。添乗員がやって来てもアテンダントがやって来ても一向に埒があかない。結局ひとつ前の席の日本人団体の人がそのご夫人と席を替わることで決着し、窓側の2席を同じ日本人どうしならばトイレに行くのも問題がないということみたいで一段落。斜め前に問題のご婦人が来たので見るともなくずっと見ていたのだが、頻繁に席を立つし、食事のナイフを入れたビニール袋や身の回りのものが足元に落ちようが無頓着。こちらまで気分が悪くなってきた。
一方僕の隣に来た若い黒人夫婦は中央のE・F席になって、ほぼ満席の中空いている席もなくちょっと不満そうだった。英語は話せるかと聞いて見ると話せるという、どこの国かと聞くとジンバブエとのこと。ジンバブエならば英語を話せて当然か。香港からどこかへ行くのかと聞くとオビ何とかと言う。ちょっとなまっているのか僕の耳の方がおかしいのかなかなか理解できない。そういえばヨハネスブルクの空港はオリバー何とかと言ったなと思い訊ねると、そうではないとのこと。そんな中、ナリタ、ハネダという単語が耳に入って来て、ひょっとして帯広かと思い、オビヒロ?と訊ねたら、そうだということでようやく納得できた。
機内には日本語が流れる映画のプログラムもなく、6時間程度は寝ていることが出来た。

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マダガスカル上空で出た夕食とタイあたりの上空で出た朝食のヌードル

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南アからマダガスカルモルディブ・タイ・ベトナムの上を飛んで香港まで飛行

香港ではFacebook上の旅友さんから、ラウンジに行くとヌードルの屋台があるからねという指示。その指示に従い麺と軽食を食べた。ここで同じグループの中の一人旅のご婦人と初めてラウンジで一緒になった。
関西空港に行く人たちや中部空港に行く人たちとは香港でお別れ。15時発NH910便に乗り込み、成田に向かった。日本のANAの飛行機の席に座ったらほっと一安心。飲み物サービスの後思わず眠りに落ちてしまい、他の人たちが食事からコーヒータイムに移ろうという所で目覚めた。危うく夕食を食べ損ねる所であった。早速CAさんに声をかけ夕食を頂いた。やはり日本語が通じることや、眠っている人を無理やり起こさない木目細やかなサービスはいいね!

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日本にいる旅友さんからのご指示に従い、ラウンジでヌードルを

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ヌードルと軽食で昼食代わり

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時間前に搭乗ゲートへ

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ANAの機内に入った途端に気が緩み、夕食を食べ損ねるところだった

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食事の後、綾瀬はるか主演の「万能鑑定士Q モナ・リザの瞳」を見て過ごした

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香港から鹿児島上空を経て成田へと戻った

成田空港へは定刻よりも早く20時ちょっと前に到着。この日は自宅のある掛川に停まるこだまの最終には間に合いそうもないからと、空港近くのホテルを予約しておいたので、荷物を受け取りシャトルバスでホテルに向かいチェックイン。久々にホテル地下の温泉で手足を延ばすことが出来た。

以上で今回の南アフリカ共和国とビクトリアの滝の旅行記は完了です。最後までお読みいただきありがとうございました。