宮城県と岩手県でボランティア活動 (2012.12.22-24)①

昨年からお手伝いしている東日本大震災支援掛川市民の会の第7回被災地支援ツアーで、22日夜から24日まで宮城県気仙沼市岩手県陸前高田市に行って来た。陸前高田市に行くのは5回目。気仙沼市は初めてである。
今回の活動の目的の一つは、前回・11月のボランティア活動時に12月24日で陸前高田市の災害ボランティアセンターが閉鎖されるということを知らされていたので、掛川市民の会の今後の活動の方向付けのために今まで行ったことのない気仙沼市の災害ボランティアセンターの情報を調べがてら支援活動をすることと、もう一つは今まで支援してきた陸前高田市長部地区の方々に掛川市民の会のメンバーからのメッセージやクリスマスプレゼント(防寒対策グッズ)をお届けするためであった。

22日夜静岡県掛川を出発。23日は気仙沼市に入り災害VCがオープンする時間前に鹿折地区に行って、震災時に打ち上げられそのまま取り残された第18共徳丸を見に行った。新聞やTVの映像で見たことはあったのだが、今までボランティア活動で一ノ関から陸前高田市に行く度に気仙沼のこの場所の近くを通るだけで、近寄って直接見るのは今回が初めてであった。その大きさに圧倒されると共に、津波の威力というものをまざまざと見せられた思いである。

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津波で打ち上げられ、そのまま取り残された第18共徳丸

次に気仙沼の災害VCに行き支援登録をし、この日は気仙沼市内の元吉地区で津波に流された地域の個人宅で、同じ敷地内の一段上の段に住居を新築するための除草作業を割り当てられた。今回は掛川市民の会から僕を含め4名が現地入りし、災害VCで東京や大阪などから来られた方々と10数名の方々と一緒に作業することになった。朝9時に災害VCを出発し現地に到着後、人の背丈まで伸びた雑草や地面に沿って這え渡った蔓などを、途中休憩や昼食を挟み14時過ぎまでかかって取り除くことができた。

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人の背丈ほどもある雑草を刈り取る

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この日一日で200坪ほどの敷地の除草ができた

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災害VCから現地へは24時間TVから寄贈されたワゴン車で移動

この日の作業は捗ったのか、作業終了後に本吉地区の作業場所から災害VCのある東新城に戻る途中で2箇所の被災個所に立ち寄ってくれた。先に行ったのが住民312人のうち93人が犠牲となった杉ノ下地区にある「絆」と彫られた慰霊碑。今何もない状態でこの場所に立つと海がすごく近くに見えるが、被災当時は建物で遮られて海は見えない状態だったとか。海抜15mのこの高台に避難した人はほとんどの人が建物の蔭から襲ってきた大津波にさらわれて犠牲になったそうである。

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今は穏やかな海がすぐそこに見える高台 「絆」と彫られた慰霊碑に合掌

次いで行ったのは、地福寺前の「龍王の碑」。立ち枯れた松にチェーンソーアートの世界チャンピオン城所ケイジ氏が龍王プロジェクトの一環で制作したもの。津波に辺り一面流された地福寺前にある鎮魂の碑である。

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地福寺前の「龍王の碑」