トルコのコインと紙幣

トルコの通貨単位はリラ。単位記号は今年からカタカナの「レ」の形の文字に横棒線を2本入れたものを使うと発表されたが、コンピューターで使えるフォントとしてはまだ収納されていない。一般的にはTLと表記されている。リラの下の補助単位はクルシュ(Kr)で、1TL=100Krである。
2005年まで使われていたトルコリラはそれ以前の30年間のインフレで10万分の1にまで対米ドルレートが下がってしまったため、新トルコリラへの切り替え(100万分の1のデノミ)が行われた。その後新トルコリラと旧トルコリラの切り替え期間を経て、2010年1月1日から現在のトルコリラへと全面的に切り替わったもので、紙幣もコインもすべて一新されている。
そして紙幣もコイン共にその片面には、トルコ共和国独立の英雄で初代大統領のムスタファ・ケマル・アタテュルクの肖像が描かれている。
紙幣の種類は 200,100,50,20,10,5TL、コインは 1TL,50,25,10,5,1Krとなっている。旅行中は100TL札以下の紙幣と1TL,50Kr,25Krのコインを使っていた。ただ3日目のチャナッカレに泊った時に、トルコでは観光バス車中で運転手が副業としてのミネラルウォーター販売を禁止されていたので、ホテル近くのスーパーマーケットで買い物をした時におつりで貰ったコインに10,5,1Krが混ざっていて、現在発行されている全種類のコインを手にすることができた。
僕が訪れたのは今年(2012年)7月で、窓口手数料なども含んだ交換レートは1TL=45.95円であった。

イメージ 1
1TLコイン

イメージ 2
50Krコインにはボスポラス大橋がえがかれている

イメージ 3
25Krコイン

イメージ 4
10Krコイン

イメージ 5
5Krコイン

イメージ 6
1Krコイン

イメージ 7
今回の旅行中に手にしたトルコリラ紙幣、両替直後には100TLも持っていたが写し忘れた

イメージ 8
上5TLには物理学者と分子核やDNA 下10TLには数学者と数式

イメージ 9
上20TLには建築家と建造物 下50TLには文学者と書籍や花

イメージ 10
上100TLには音楽家と楽器、舞踊 下200TLには詩人の霊廟と鳩

下から3枚の紙幣の写真は、ウィキメディアに掲載されているトルコ共和国中央銀行発行紙幣の見本データーをダウンロードして加工したものである。
最近の各国の紙幣には偽造防止の処理がされていて、写真やスキャナーで画像ソフトに取り込もうとした場合には警告が現れて、読み込むことすらできなくなっていることも追記しておく。

追記…トルコのお店で買い物する時にはおつりを正しく計算して返してくれます。またブルーモスクの近くの物売りからガイドブックと絵葉書を5TLに値切って買った時、10TL札しか持ち合わせがなく物売りの方もおつりを持っていなかったようで、おカネを渡さずに少し待っていたら近くにいた物売りの人から両替してきてまでも律儀に5TLのおつりをくれました。また他のドライブインでアイスクリームを買った時に日本と同じ感覚で端数のコインを出しても間違わないでおつりをくれましたし、またレストランの飲み物の精算の時にウェイターの手元に細かなコインがなかったようで、8.75TLの飲み物代を精算した時に10TL札を出したら他にコインを持っていないか確認されて、おつりが5TL札になるように僕の手のひらに出したコインの中からコインを数えて持って行きました。