静岡県掛川市の新興住宅地・秋葉路

最近(投稿されたのは今年の2月8日)どら焼き親父写真館というブログで掛川市秋葉路のマンホールの蓋が紹介されているのを発見。掛川市に住んでいながら、なおかつ前に勤めていた会社の同僚も多く住んでいる秋葉路という住宅地にオリジナルのマンホールの蓋があるのを知らなかった。
秋葉路は1990年頃のバブル期に造成が始まった新興住宅地で、当時ちょうど工場移転の話がまとまって鎌倉市大船から掛川に移って来る時のことで、同僚の何人かはこの住宅地に居を求めた。僕はそれよりも5年ほど前に開発された、駅にも会社にも若干近い住宅地の最後に分譲された区画を求めたのだったが___
掛川市の下水道整備は遅れていて、当時でも市内中心部でさえ下水道設備が無かったので、大きな住宅地では自前の下水道設備を設置して管理組合で運営していた。ちなみに僕の住む住宅地の下水処理施設は僕が住み始めて4~5年してから市に移管され、環境省所管の「コミュニティプラント」という括りの施設となっていて、市の下水施設に送られない仕組みである。
秋葉路を造成したのは日本鋪道㈱(現NIPPO)という大手の会社で、バブル期のことだったから、住宅地のステータスを高めることの一つとして、宅地内のマンホールの蓋を独自のオリジナルデザインにしたものと思われる。
江戸時代は火防の秋葉詣でが盛んで、江戸から東海道を上って来た人たちは掛川宿を過ぎ、広重の掛川にも描かれている大池橋を渡って、東海道から右手に別れて「塩の道」を秋葉方向に向かったのであった。この大池橋のたもとには今でも「秋葉神社の遙拝所」がある。秋葉路という住宅地は、ちょうど大池橋を渡って分岐して進む道の右手奥の高台を崩して造成したことで、秋葉道から名前を取ったのである。今では掛川市の中でも住宅地としてのステータスも高い。

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秋葉路の汚水マンホールの蓋

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秋葉路の雨水マンホールの蓋

マンホールの蓋を紹介している他のWEBサイトで見た中では同じデザインで防火水槽の蓋もあるようだ。