東日本大震災・復興支援ボランティアから帰還

個人ボランティアの場合、ボランティアセンターの周辺の駐車場に止めた車の中やテントを設営して泊りこんでいる人の方が圧倒的に多いのだが、出発前に報道されていた朝晩の冷え込みから僕たちはビジネスホテルや旅館が取れるものならばそれを利用するのも地元の経済活動を回転させることにつながるからと考えた。
しかし、仙台市内のビジネスホテルが仙台周辺の部品メーカーの立ち上げのために親会社から送り込まれた出張者などで連日満杯で予約が取れずに、4月14,15日は仙台の郊外にある秋保温泉に泊った。秋保温泉も被害が無かったわけではないが、食事やリネン類のサービスを減らしその分料金を下げる震災復興のキャンペーンをやっていて、1泊2食付きで仙台市内のビジネスホテルよりも安く泊まれる。そのためここでも各企業の作業服の集団が目立った。
日中の慣れない重労働の疲れを癒すに、温泉に泊ったのは大正解であった。

14,15日とも午前中はボランティアの受け付け順と割り当てが奇妙に一致し、13日午前に初めて入った一人暮らしの73歳のお母さん宅であった。3日続けての作業となったが一人暮らしの割に部屋数も多く1階の家具の運び出しと部屋に堆積しているヘドロの搔き出し作業だけに費やされた。運び出した家具・食器・生ごみなどの分別までは手が回らない。
14日午後は民家の畑周りの植栽に引っ掛かった流れて来た稲の切株や草の根の撤去。15日は平屋建て工場の中に溜まったヘドロや切株、草の根などの搬出。
この一週間、全国各地から集まった人たちとは同志の繋がりを感じ、地元の高校生や大学生の頑張りには感心させられた。

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急ピッチで進む仮設住宅の建設現場

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岩沼市には全国からボランティアが押し掛けてきていた

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ボランティアセンターの受け付け

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午前中に行ったお宅 3日間で運び出した廃棄物だが分別にまで手が回らない

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こんな恰好で作業していました

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15日午後から行った工場周辺にはまだたくさんの漂流物が残されていた

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工場内部の物はほとんど搔き出した

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依頼主さんとボランティアで記念撮影、汗でレンズが曇ってしまい。。。

16日昼前に東北道を走っていて栃木県南部にさしかかったところ、その辺を震源とする強い地震が発生。携帯電話に地震警戒速報のメッセージが届いたがそのまま走行。まだまだ余震は続くようです。