国宝に指定される久能山東照宮

世の中が3連休明けの今日はどこの観光地も空いているだろうと思い、昨年末国宝に指定されることが決まった久能山東照宮に行って来た。
静岡ICで東名高速を降り、国道150号線を久能海岸まで行く。今は石垣イチゴの旬の時期ということで久能海岸通り沿いの観光農園の駐車場ではこぞって手を振って観光客の呼び込みをやっている。イチゴ狩りは料金の割に数多く食べれるものではないので観光農園は避け、東照宮の門前の土産物屋兼食堂の駐車場に車を停めた。駐車料金は1000円だが帰りに食事をするか土産を買えば無料になるという。
東照宮までの参道の石段は1159段あり、崖をジグザグに登って行くのでかなりきつい。それでも登って行くごとにイチゴのハウスの先に駿河湾が広がって行き気持が良い。

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久能山東照宮の一の鳥居               参道の石段は急な崖をジグザグに登って行く

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登って行くと眼下のイチゴハウス越しに駿河湾が広がって来る    一の門をくぐると門衛所がある

参道の石段を登り切り一の門をくぐった所に家康の墓所を警護する番兵がいた門衛所があり、さらに進み武田信玄の家臣山本勘助が彫ったという井戸がある所を過ぎると楼閣の手前に社務所がある。ここで拝観券(500円)を買う。
そこから先に入り正面の階段を登ると楼門である。楼門をくぐり抜けた所の右側に、浜松城にある家康公お手植えの梅の木から継ぎ木したという梅の老木がある。さらに石段を登り鳥居をくぐる。鼓楼の先を右に曲がって白枝神社の脇から拝殿の横に出る。

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東照大権現」の額が架かる楼門

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鳥居の奥に唐門、そしてその奥に拝殿の屋根が見える

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唐門

久能山東照宮は50年ごとに漆の塗り替えが行われるということで、2008年に塗り替えが終わったばかりで壁面や彫像物が極彩色に塗られ鮮やかである。
拝殿の左手奥から家康公の墓所である神廟に向かうのだが、ここで妻が他人が引いているおみくじに気を取られている間に僕一人だけが先に行ってしまい、後で携帯に連絡が入り怒られてしまった。

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厳かな権現造りの拝殿の屋根                  極彩色に塗り直された拝殿の軒下

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拝殿正面の三賢人の彫り物

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神廟に向かう途中、本殿の壁面に描かれた唐獅子

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徳川家康が眠る神廟

社務所の所まで下って、真っ直ぐ進むと久能海岸まで参道を降りて行くことになるのだが、右手に折れると日本平に向かうロープウェイがある。往復1000円なのだがインターネットでアクセスし割引チケットをプリントしていくと900円になる。窓口で見たらJAFの会員証でも同じ割引額であった。
日本平はこの辺りで最も高く360度の眺望が楽しめる。北には南アルプス。そこから時計回りに富士山、箱根、伊豆、駿河湾から太平洋、御前崎、相良海岸、牧の原台地など大パノラマが見えるはずなのだが、今日は局地的な前線が発達中ということであいにく雲がかかっていた。また静岡市や伊豆に向けてのTV電波塔も林立している。

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東照宮日本平を結ぶロープウェイは葵の紋の入った駕籠をデザインしている

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日本平の頂上にはテレビアンテナがたくさん立っている

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雲が無ければ、清水港越しに左手に富士山、中央は箱根、右手は駿河湾越しに伊豆の山々が見えるはず

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富士山はこの方角          野口雨情の「赤い靴」のモデルとなったのは清水出身の女の子

日本平からロープウェイで東照宮に戻り、1159段の石段を下り車を預けた食堂にたどり着いた。ここで昼食。僕は桜えびのかき揚げ丼、妻は同じく桜えびのかき揚げそぱを食べた。桜えびは清水と富士の間の由比(現・静岡市清水区)の特産品であり、かき揚げはこの地区の名物である。

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昼食は駐車場を借りた店で桜えびのかき揚げ丼を食べた

昼食の後家に直接戻らずに、清水港にある清水エスパルスドリームプラザまで足を延ばした。すし横丁を覗いて駐車場が無料の一時間で帰途に。途中草薙で雹に振られたり、平日のため割引のない東名高速を避け無料のバイパスを乗り継いで帰ろうと宇津ノ谷まで来たらラジオから日坂バイパスが事故渋滞だというリスナーからの情報が流れ、岡部で左折し焼津から高速に乗り掛川に戻った。

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帰りに寄り道した清水エスパルスドリームプラザ

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ドリームプラザ内の清水すし横丁