渋温泉・金具屋 9月17日

渋温泉・金具屋 9月17日

私の勤める工場では交替制勤務があって、例えば夜勤などの時に週半ばに祝日があったりすると体調管理面でやや問題があるため、週初めか週末に休日を振り替えたり夏休みや正月休みなどに移動する形で年間のカレンダーを決めている。今週も23日(木)が秋分の日に当たるためこれを17日(金)に振り替えて、20日(月)の敬老の日(振替休日)と組み合わせて4連休にしてあった。
一方で19日(日)に妻の実家で慶事があり、新潟県小千谷市まで帰る必要があった。私が住む掛川市から小千谷市まで行くのには東名~関越と乗り継いで行くには都内を通るか厚木から八王子に抜け圏央道鶴ヶ島から関越に乗るか、あるいは東名を御殿場で降り須走から東富士道と中央道で八王子を経由するなどのルートが一般的ある。ところがETCの休日(週末)割引だと、東名を西に走り豊田から土岐を経由して中央道に入り岡谷から長野道、上信越道を経由し、さらに上越JCTで北陸道に乗り換えて長岡から関越道に入ると、高速道路を一回も降りずに小千谷まで行くことができ、高速料金も1000円で行けるのである。
ところが18日(土)から20日(月)は全国一斉に3連休であり、高速道路が非常に込み合う恐れがあった。
そこで我が家では、17日に家を出て長野経由ではあるが途中で温泉旅館に1泊して行くことにした。妻が前から熱望していた、渋温泉の歴史の宿・金具屋という国登録有形文化財の木造建築で有名な宿である。

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金具屋の玄関

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入ってすぐの帳場

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大浴場・潜龍荘に続く廊下

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斉月楼の3階から4階に上がる階段には富士山と月があしらわれている

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僕たちが泊った4階202号室・香風洞

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部屋の内部

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僕たちの部屋の真下、3階205号室・相生の部屋は造りも間取りも全く異なっているという

金具屋では17:30から館内の木造建築物を見て回るツアーがある。明治期、大正期、昭和の戦前、戦後それぞれの時点での旅館の木造建築に掛ける思いと、それに応じた建築職人の熱意が伝わるもので、永遠に残したい日本建築の一つであることを教えてもらえる。

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6階・慶雲の間 僕たちはこの部屋で夕食と朝食を摂った

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7階大広間・聞天の間

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8階大広間・飛天の間 ここも食事場所になっている

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大広間の舞台前で飛天の間の歴史を聞く館内ツアー参加者

金具屋の斉月楼は夜間ライトアップされ、渋温泉を訪れる人々がその前を通って記念撮影をして行く。

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斉月楼のライトアップ 僕たちの部屋はこの4階中央であった

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ライトアップの写真をもう一枚                        斉月楼の由緒書

金具屋では9つの内湯がある。5つの個室風呂はそれぞれ造りや趣きが異なり、宿泊客は鍵がかかっていなければいつでも入ることができる。。大浴場は2つあり泉質の異なり、深夜に男女が入れ替わるので夜と朝に1回ずつ入ると良い。
また渋温泉には9zの泉質の異なる外湯があってそこを巡るのも趣きがあるが、金具屋のように内湯の種類が多いと外湯巡りをするには3泊以上しないと全てを回ることはできそうもない。

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斉月楼の2階にある個室温泉「子安の湯」           3階にある個室温泉「恵和の湯」

食事は山菜や川の魚を中心に、これまた満足いくものであった。

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夕食 お造りは馬刺しと紅鱒

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朝食 麦とろ飯