5月30日 奥大井・蕎麦粒山 シロヤシオ散策①

2週間くらい前に妻が突然「シロヤシオ」を見に行きたいと言い出した。僕は「シロヤシオ」が何かも全くわからず唖然としていた。
なんでも「シロヤシオ」とはまたの名を「五葉ツツジ」と言い、敬宮愛子内親王さまの「お印」の花だということで、この時期に気高く清楚な白い花を咲かせるそうである。
どこに咲いているのと聞いたら、大井川を遡って寸又峡近くの「蕎麦粒山(そばつぶやま)」という所に自生していると言うではないか。
ところがその蕎麦粒山を地図で確認してみると標高1627mとなっているのでびっくり、ちょっとした登山である。
登山と言えば、妻とは結婚前の大船に住んでいた頃に秦野市・蓑毛からヤビツ峠を経て大山(雨降山=1252m)に登ったことがあったが、今から30年以上も前のことである。
結婚してからは富士山に会社の人たちと一回登ったことはあるが、ウォーキングはしてもハイキングやトレッキングといった類のことは一切しなくなってしまった。
しかしインターネットでよくよく調べてみると、登り口にあたる山犬段(1404m)という所まで車で行くことができ、そこからほぼ一直線に40分ほどで登れるとあった。
ルートはこちら

計画では5月23日(日)に出かけるつもりでいたのだが、前夜から雨が本格的に降り始め取り止めた。
5月30日(日)は夕方から雨になる予報であったが、日中は全く雨の心配がないということで出掛けた。

掛川の自宅を出てバイパスに乗り牧の原トンネルを超え、金谷から国道473号線で大井川に沿って上って行く。途中から道は県道に変わるが川根本町役場のある上長尾という地点から山道に入る。大札山(1374m)を過ぎたあたりから濃い霧が立ち込めてきたがまだ朝の時間帯ということで下って来る車は全くない。
途中車を止めて写真撮影をしている車を1台追い越した以外は他の車も見当たらずに山犬段に着いた。この時点で駐車場には7~8台の車が止まっていて、僕たち以外に4人連れのグループと一組の夫婦らしいカップルがいた。いずれも僕たちより若干年輩の方達であった。
前もって案内図をプリントして持ってきたが、一応案内板の前で行く方向を確認して歩き始めた。

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山犬段の山小屋 宿泊も可能とのことである

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蕎麦粒山への道標を確認して歩きだす

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ガスっているが雨の心配はない

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ちょっと幻想的でマイナスイオンが漂っていそう

インターネットから入手した案内図では40分ほどで山頂に行けるとあった。30分ほど登って妻の「有った!」の声で山道の脇を見ると小さな白い花を付けた木があった。花の数がそれほど付いていないが葉っぱが5角形で縁がうっすらと赤い。五葉ツツジシロヤシオ)に間違いがなさそうである。
さらにちょっと登った所には、今度は少し花の数が多い木があった。確かになんとなく気品のある清楚な花である。

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なんとなく気品があり清楚な白い花

案内図通りに40分ほどで蕎麦粒山の頂上に到着。小休止をしていると先ほど山犬段の駐車場にいたグループに加え、さらにもう一組の4人グループが次々に登って来た。皆さん目的はシロヤシオらしい。

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頂上から晴れていれば富士山が見えるとあるがあいにくガスっていた

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蕎麦粒山 1627.1mとある

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3等三角点とある

10分ほど休憩し、今度は五樽沢コルという地点を目指して降りていく。

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清楚なシロヤシオ

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薄紅色で縁取られた五葉

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確かにツツジの花です

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ほとんどの人がシロヤシオを見に訪れます

~つづく~