吉野山千本桜バスツアー3

東南院を過ぎて勝手神社の前に「吉野中千本」バス停がある。そのバス停の所にも吉野町観光案内図はあるのだが、図が大き過ぎて自分の現在位置を確認するのにてこずった。
中千本のバス停といっても中千本のまだまだ入口といった所で、ここから道は二つに分かれている。行きはきつい坂で帰りはのんびりとと考えて、先ずは上の道を行くことにした。この辺りは上から下りてくるタクシーや地元の車が何台かあり、狭い道でかつ人で大混雑の状態なのでよけるには苦労した。
さらに進んで天王橋を渡った所の上千本のバス停は、奥千本へのバスの発着所となっていて50人ほどが行列していた。奥千本への道は右に行くのだが、今日は上千本まで行ければ良いと考えていたので真っ直ぐ進み、憩いの広場から花矢倉展望台に上り一休み。そこから反対方向に降りて大塔宮迎徳碑に出た。

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吉野中千本バス停の観光案内図

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憩いの広場の桜は満開で良かった

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花矢倉展望台からの見晴らし

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純白の八重桜にはカメラマンが群がっていた

ここら辺りでそろそろバスの時間のことが気になりだした。13時45分、残り1時間ちょっとである。
帰り道は少し下に降りてみることにした。相叶(おうか)というトンネルの脇を通り、バスの中で勧められた「ささやきの小径」というハイキングコースという選択肢もあったが、往路で素通りした吉水神社が気になり広くて平らな道を戻ることにした。
トンネルを通り過ぎた所に駐車場があり、トイレ休憩しようとしたが男の方はともかく女性用は長蛇の列である。

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向かい側の山肌の桜も見事である 林道をバスが走っている

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桜の木々の間に如意輪寺が見える

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道端の桜草や小さな花たちも美しく咲く季節である

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渓谷の新緑も鮮やかである

途中で名物の「葛切り」でも食べようと食堂に入ってみたが忙しくて注文を取りにも来ない、トイレに行っていた妻が戻って来たので、残り時間も気になり何も注文せずに店を出た。
行きに素通りした吉水神社の鳥居の前を通り、「義経の史跡」「世界遺産」の文字が気になり中へ足を踏み入れる。一旦道が降りていてその先上りのスロープがある。その昔義経・弁慶の主従と静御前らが兄・頼朝の追跡を逃れて隠れ住んだとある。日本最古の書院造の建築物が世界遺産だそうである。
この時点で残り30分そろそろバスに戻らないとやばい時間である。拝観料(世界遺産の書院の屋根を葺くための寄付金とあった)200円もあるが、ここは時間切れということで元の道に引き返す。

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吉水神社の鳥居                  鳥居から道を少し下る

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吉水神社前の土産物屋の脇から蔵王堂の屋根が見える

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吉水神社の入口

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蔵王堂までようやく戻ってきた 残り17分

両方向に流れる人を掻き分け掻き分けバス停に着いたのは14時55分と出発時間の僅か5分前であった。僕たちは最後から二組目であったが、先に戻った人でも特に女性はトイレ行列などで、結局バスに全員が揃ったのが15時ぴったりであった。
帰りのバスは四日市あたりでの事故渋滞もあり、浜松西インター駐車場には一時間遅れの20時半頃。磐田の駐車場到着は20時50分であった。