新潟県小千谷市片貝地区

小千谷市に妻の実家があるということは昨日のこのコラムで書いたが、実は僕の父と母も小千谷市の片貝地区の出身であった。僕自身は隣町である越路町(現在は長岡市編入)という所なのだが、妻と知り合ったのは鎌倉市の大船で同じ会社に勤めていたからで、昔から知っていた訳ではない。
話を戻して、今回妻の姪の結婚式で小千谷に行った時に、同じ小千谷市内の片貝地区にある僕の方の親戚にもあいさつ回りに行った。今回紹介するマンホールの蓋は、小千谷市の中でも片貝地区だけのものである。
片貝地区は世界一の花火・四尺玉を上げる片貝祭りで有名である。毎年9月9日・10日に片貝祭りが行われ、朝から晩まで花火の音が鳴り響き、その上げる花火を浅原神社に奉納する玉送りや屋台の引き回しに笛と太鼓のお囃子で大変賑わう。
花火の奉納は、子供の誕生から入学、卒業、成人、結婚、各厄年など人生の節目節目に各人あるいは同級会などで行われる。片貝地区で生れた人間は一生の中で花火を10数回は上げることになる。夜にではなく真昼間に「三尺玉」というバカでかい花火を上げる心意気はこの土地の人でなければ到底理解不能である。
僕の母親も僕の生家を引き払って神奈川県に住むようになってからも、毎年この季節に出かけて行っては厄年だの還暦だので同級生と一緒にで花火を上げるのに参加していた。挙句の果ては、自分の死ぬ時も片貝祭りに合わせて9月9日に息を引き取った。
そんな花火を生きがいにし、毎日毎日をその祭りのために生きている片貝地区の人々にふさわしく、マンホールの蓋も小千谷市の「錦鯉」とは別に「四尺玉」と「片貝祭り」の様子がデザインされたものにしている。

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「四尺玉」と祭りの様子を描いたマンホールの蓋