[その15] 5:戸塚~6:藤澤~7:平塚~8:大磯~9:小田原 (2010.1.23,24)⑨

一夜明け、昨夜マークさんからいただいた「お菊塚」の情報を基に駅前から紅谷公園を目指す。
一枚、二枚。。。と皿を数えることで有名な怪談「番町皿屋敷」の主人公のお菊は平塚の役人真壁源右衛門の娘で、江戸の旗本家に奉公に行っていたが、ある日自らの不注意で家宝の京絵皿十枚組みの内の一枚を割ってしまう。そのことでお菊は主に両腕を切り落とされた上、井戸に投げ込まれ殺される。その後遺体は長持ちに入れられ平塚宿まで返され、真壁家の菩提寺である晴雲寺に葬られる。
昭和27年、区画整理で晴雲寺が立野町に移されることになり、移転工事で真壁家の墓の順番が来たが、お菊の墓を移動しようとすると不吉なことが相次いで起こったため、結局移すことができずに現在の紅谷公園に残ったのだそうである。
紅谷公園で「お菊塚」に参った後、今度は約800mほど北西の方向にある立野町の晴雲寺の墓所に行って「お菊の墓」を10分ほど探したが、市の商業観光課発行の湘南ひらつか観光マップにも載っているにもかかわらず、結局どれがそうなのか特定できなかった。仕方なく観光マップの位置付近にある真壁家の墓を写真に撮って帰ってきた。
余談ではあるが、戸塚~平塚~小田原を歩いた翌週に姫路城に行った時に、城内に「お菊の井戸」と呼ばれる古井戸があり、「播州皿屋敷」のお菊がこの井戸に身を投げたとあった。

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ホテルの朝食バイキングは1階の通りに面したコーナーで          東横インを出発(7:55)

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平塚駅前                              紅谷公園にある「お菊塚」

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国道一号線の歩道橋から富士山がくっきりと見えた(8:15)

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立野町晴雲寺の墓園                   お菊の墓が見つからず真壁家の墓を撮影

晴雲寺の墓園から見附台公園を抜けて旧東海道に戻った後、神奈川銀行前の平塚宿本陣跡からこの日の再スタートとなる。

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平塚本陣跡のある神奈川銀行前から再び東海道を歩き始める(8:45)

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大磯・高麗山が正面に見える

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西問屋場跡の平塚市消防団第一分団のシャッターに描かれた平塚宿            旧東海道

国道一号線にぶつかりそのまま左手に行くと、古花水橋交差点に出る。ここに平塚宿の出口にあたる京方見附跡がある。
そしてその地点を過ぎたところから大磯町に入る。大磯町に入って300mほどで金目川に架かる花水橋である。

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古花水橋交差点に平塚宿の京方見附跡がある

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平塚宿の京方見附跡の説明書き

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京方見附跡を大磯側から振り返ると、従是東・東海道平塚宿の碑がある

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京方見附跡を過ぎるとすぐに大磯町に入る

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金目川にかかる花水橋を渡る(9:00)


~つづく~