男はつらいよ・寅次郎ハイビスカスの花

第25作 1980年。マドンナは浅丘ルリ子
久々にNHK第2衛星TVの寅さんシリーズの放映再開である。
家族揃って菖蒲園に出かけようとしいたところに帰ってきた寅さんともめているところに、沖縄で血を吐いて入院生活をしているリリーからの速達が届く。そこで高いところが嫌いな寅さんではあるがジェット機に乗って沖縄に行く羽目に。寅さんが見舞いに来たことでリリーの病状は一気に回復に向かう。
退院後は本部の民家の離れで養生することになるのだが、東京へ届く情報が少なく寅さんとリリーは同棲しているという話になりとらやの面々はやきもきする。
リリーは回復したが貯金はそこをつき、本業である歌手の仕事を探し回ったことを聞いた寅さんは、リリーに養生して欲しいのともう少し一緒にいたいという気持ちもあって、俺が面倒を見るからと言ったことで二人の気持ちがすれ違う。
沖縄から島伝いに船を乗り継ぎ、鹿児島から3日3晩飲まず食わずでとらやに帰った寅さんのもとに次の日ふらっとリリーが現れる。「リリー俺と所帯を持つか?」とつぶやいた寅さんに「堅気の人が聞いたら本気にするよ!」と返すリリー。
最後のシーンで旅先で再開する寅さんとリリーのやり取りが、しこりのない元の状態なのでホッとできる。
沖縄で咲くハイビスカスのような、リリーの真紅や黄色の衣装が印象に残った。