男はつらいよ・寅次郎相合い傘

第15作 1975年。マドンナは2回目の登場となるリリィ役の浅丘ルリ子
船越栄二扮する大会社の役員が家庭も仕事も嫌になり、小樽に昔の恋人を訪ねていく道中で寅さんと知り合い、行動を共にする。
その途中、函館で寅さんはリリィと再会する。前の作品では寿司屋の主人と結婚したが別れたという設定。結局小樽で喧嘩別れするものの、柴又のとらやに戻ったところへまたまたリリィが訪ねてくる。
最後の方のシーンでは寅さんの妹のさくらがリリィに、おにぃちゃんと結婚してくれたら嬉しいと告白。それに対してリリィもそうなれば...と答え、とらやの面々が喜ぶのだが、そこへ帰ってきた寅さんの冗談だろうの一言で、また離れてしまう。切ないほどの物語である。
メロンでけんかをするシーン。雨の夜に柴又の駅までリリィを迎えに行き、二人で相合い傘でとらやに帰るシーン。寅さんシリーズの中でも印象的なシーンが多い。