日本一うまいお米

僕の妻の実家は新潟県の小千谷市。そう、去年の１０月の中越地震で被害を受けたところである。
去年までは田んぼでお米を作っていたので、この時期になると決まって妻の実家から新米が届いたものである。
義父は常々、「小千谷はもともとは魚沼郡であり、魚沼米とは今の魚沼郡ではなく、小千谷を含む旧魚沼郡で作られた米を言うのだ。そしてその中でも平野部よりもちょっと山間部に入ったところの方が水も良く良い米が取れる。そういう意味でわが家の米は日本一の魚沼米の中でも上等の部類に入る。」と言っていた。
義父も年をとり、もう地震で壊滅的な被害を受けた田んぼを復旧するのも難儀だし、義兄も勤めに専念すると言うことで、今年からはお米を作らなくなったため、実家からの新米のおすそ分けがなくなり、「日本一うまいお米」を食べる機会が失われた。
そこで妻は今年から、義兄を経由して義兄の友達から直接お米を取り寄せることにし、今日その分が配達されてきた。