伊勢海老を食べに南伊豆へ (2014.10.3-4)

伊勢海老を食べたい!
普段から食が細い妻の珍しい発言に便乗し、伊勢海老祭りの始まった南伊豆へ。この時期南伊豆町のホテルや旅館、民宿では宿泊客一人に付き伊勢海老を一尾出すキャンペーンをやっている。
そして今回は妻の発想でのドライブなので、行きも帰りも妻の運転。昔から何回も訪れたことがある道を、助手席から人間ナビで、時にはウトウトしながら行って来た。
最初は、明治時代の産業遺産として世界遺産申請中ということで、一週間ほど前にユネスコの審査機関のイコモスが訪れたというニュースがあったばかりの「韮山反射炉」に立ち寄った。


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溶鉱炉の主要部にあたる燃料の焚口や銑鉄を投入する鋳口

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外敵に対抗するためにキャノン砲を作っていた

韮山から亀石峠を越えて宇佐美へと降りて行く。伊豆半島の東側には大船の独身寮に住んでいた頃には休日に良くドライブで訪れていた。当時は熱帯の植物園やワニ園などをテーマにしたテーマパークが多くあったのだが、多分当時はその一つであったと思われる伊東の道の駅で昼食休憩。

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亀石峠から宇佐美へと降りて行く時、眼下に相模湾が見えてくる

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伊東マリンパークのヨットハーバー 沖合に伊豆大島が見えているはず

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昼食に鯵のたたき丼を食べた

昼食後に訪れたのは、土肥から9月に富戸に移設オープンしたばかりの「象牙と石の彫刻美術館」。ここは昨年台湾の故宮に行って帰った後、近所の人から土肥には故宮なんかと比べ物にならない象牙彫刻があると聞いて訪れてみたいと思っていた所。それがこの9月に富戸の方に移設されたと聞いていたので、この機会に訪れてみた。
繊細な象牙細工の他に、玉などの天然石で造られた採石象嵌屏風の「楊貴妃」や「孫悟空」の物語も素晴らしかった。新しい建物で展示物の説明をしてくれる係員もなかなか好印象。

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長さ75mの採石象嵌屏風「楊貴妃」 中には玄宗楊貴妃の色っぽい場面もある

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一人一人の顔の表情や建物の隅々まで細かく刻まれた280kgの象牙彫刻

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翡翠の寝台

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龍をびっしりと両面に彫刻した衝立

象牙と石の彫刻美術館」を出て途中でまた道の駅に寄った後、今度は地図を眺めて特に考えもなく「河津バガテル公園」を訪れた。ここにはフランス風の庭園があるのだが、この日は金曜日ということと花のシーズンでもないのでガラガラ。さらに園内には多くの使用人たちが庭の手入れの真っ最中で、入園料を損したかな?

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河津バガテル公園

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この季節でも種類によっては綺麗に咲くバラもあるようです

「河津バガテル公園」を出たのが16時半。旅館には17時にチェックインと言ってあったので、下田を抜けて南伊豆の旅館へと向かった。旅館近くのセルフのガソリンスタンドで給油。普段係員のいるスタンドばかり使っていてセルフは慣れていないので四苦八苦。
旅館に着いて弓ヶ浜海岸を散策。旅館の近くに最近出来たという津波避難タワーへと行って見た。

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今回泊まった「なごみ詩」という旅館は3室だけのこじんまりとした宿

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弓ヶ浜海岸 左手の方に虹が出ていた

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旅館から200mくらいの所にある津波避難タワー

今回の目的は伊勢海老。一人一尾だったので、一尾は刺身にそして一尾は鬼殼焼きにしてもらった。その他に鮑の網焼きや金目鯛の煮付け、ずわい蟹、刺身5点盛などメニューが豊富過ぎて持て余すほどであった。満足!満腹!

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この日の全メニュー


二日目の朝食の後、最南端の石廊崎灯台に行った。港から灯台まで15分ほど登って行くのだが、前に来た時となんだか感じが違う。帰りに草の生えた私有地に残されていた立札に「ジャングルパーク」の文字が。そういえば昔ここには「ジャングルパーク」という熱帯の植物園があって、そこの駐車場から温室を抜けて石廊崎灯台まで行くことが出来たということを思い出した。

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朝の散歩、弓ヶ浜海水浴場

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妻の膝の上で、野良猫は満足そうに眠りこんでいた

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朝食も品数豊富 次々に運ばれてくるので鯵の干物を写し忘れた


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石廊崎の最深部には石室神社があり、そこからの眺めが素晴らしい

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眼の下には打ち寄せる波が渦巻く

石廊崎からは伊豆半島の西側を北上。途中、波勝崎で野生の猿を見てきた。

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波勝崎

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野生の猿たちが毛づくろいをしたり、親子むつまじく寄り添っていたり

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松崎辺りの蕎麦屋で昼食

その後は、台風18号の影響で曇ってきたので、早めに三島まで戻り佐野美術館で開催の「超絶技巧! 明治工芸の粋」展を鑑賞し、家に戻った。途中から雨がポツリポツリあたり始めた。