男はつらいよ・葛飾立志篇

第16作 1975年。マドンナは樫山文枝
帝釈天の住職の姪という設定で、とらやに下宿した考古学の助手をしている礼子さんに、例によって寅さんが恋する。
他の共演者として、当時アイドル絶頂期の桜田淳子が、寅さんが14~5年前に金がないときに立ち寄った食堂で働いていて、ご飯を食べさせてもらったお雪さんという親切な人の娘さんという設定ででている。またお雪さんの墓のある寺の住職役で大滝秀治。礼子さんにプロポーズする考古学教授に小林桂樹。などゲストも多彩である。
特に小林桂樹がヘビースモーカーという設定で、タバコを吸いながら団子を食べお茶を飲むシーンは役者根性を感じさせられる。
礼子さんにはじめて会った寅さん曰く、「人間はなぜ学問をするのか?それは己を知るためだ。」素晴らしい人生哲学を語っている。